Radioheadの世界観を巡る『KID A MNESIA EXHIBITION』11月18日に無料配信へ、日本語対応。開催できなかった展示会をデジタルで構築

 

Epic Gamesは11月12日、[namethemachine]とArbitrarily Good Productionsが手がける『KID A MNESIA EXHIBITION』を11月18日に無料で配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC/Mac(Epic Gamesストア)およびPlayStation 5。Epic Gamesストアの表記によると、本作は日本語に対応するようだ。 
 

 
『KID A MNESIA EXHIBITION』はEpic GamesとRadiohead(レディオヘッド)のコラボレーションにより制作される作品。Radioheadの名盤「Kid A」および「Amnesiac」の21周年を記念して開発されるという。Radioheadといえば、今月5日には「Kid A」および「Amnesiac」を合わせて未発表/レア音源を追加した3枚組作品「Kid A Mnesia」が発売されたばかりだ。 

本作の世界観は、RadioheadのThom Yorke氏、およびアーティストStanley Donwood氏の手によるアートワークをもとに構成される。またサウンドデザインは、これまでにもレディオヘッド作品を手がけてきたNigel Godrich氏が担当。ジャンル表記は「探検」とされており、一人称視点で不思議な世界を探索する作品となるようだ。キーワードは「逆さまのデジタル / アナログ世界」になるという。 

トレイラーでは、象徴的な光景が数多く見られる。六角形の竪穴状の空間では、多数のオブジェクトとともに浮遊する姿が。また薄暗い廊下を多数の棒人間が徘徊する光景や、ブラウン管テレビが詰まれた空間など、目まぐるしく景色が様変わりしていく。洗練されたサウンドとともに、こうしたシュルレアリスティックな世界を散策するのが本作の目的となるだろう。 
 

 
『KID A MNESIA EXHIBITION』はもともと物理的なインスタレーションとして企画されており、ロンドンからニューヨーク・東京・パリなどを巡回する予定であった。しかし法律や物理的制約、またパンデミックの影響もあり、展覧会はデジタル世界で再構築されることになったという。本作の制作にあたってはビデオ/コンピューターアーティストでクリエイティブディレクターのSean Evans氏、シアターセットデザイナーの Christine Jones氏、インタラクティブプロデューサーのMatthew Davis氏などが参加、またDavis氏のスタジオ [namethemachine] と、ゲームデベロッパーのArbitrarily Good Productionsが携わって開発が進められてきた。『KID A MNESIA EXHIBITION』においては、「音と視覚の不可分な性質を強化し、強調する」ことが目指されるという。 

『KID A MNESIA EXHIBITION』は11月17日、PC/Mac(Epic Gamesストア)およびPlayStation 5向けに無料で配信開始予定だ。