『サイバーパンク2077』パッチ1.3内容公開。ジョニーの服装や飼い猫の寝床追加、「無題18番」金策にメスが入り、クラフトはやや厳しく

 

CD PROJEKT REDは8月17日、『サイバーパンク2077』のパッチ1.3を間もなく配信するとして、主な変更点を公式サイトにて発表した。本パッチにはジョニー・シルヴァーハンドの新外見などのコンテンツ追加のほか、多数の調整やバグ修正が盛り込まれている。


パッチ1.3の内容は多岐にわたるため、いくつか注目の内容をピックアップしてお伝えしたい。まずは新規追加コンテンツだ。キアヌ・リーブス演じるジョニー・シルヴァーハンドに新しい外見が追加された。こちらは設定の「追加コンテンツ」タブから利用できる。クエスト「ドライブ」完了後にはアイコニック品質のジャケット2種類および設計図が入手可能になる。さらにクエスト「Ghost Town/ゴーストタウン」の報酬として、アーチャー社の車両であるクォーツの“Bandit”仕様がクエストの進行ルートに応じて入手または購入が可能になる。

続いて、ゲーム内容に関する改善だ。まず、クエスト「Automatic Love/機械仕掛けの愛」において、性風俗店「クラウド」の受付でスカイとエンジェルの画像がより長く表示されるようになる。これはサービスを受けるNPCを選択するにあたり、女性と男性を取り違える“事故”がしばしば発生していたための配慮と見られる。そして、パークポイントを振り直すボタンがメニューに追加される。振り直しに発生する手間とコストが大幅に軽減されるため、いろんなビルドを自由に試せるようになるだろう。この2点については事前のパッチ内容一部公開において言及されていた(関連記事)。

ほかにもQoL関係としては、運転中のミニマップのズーム倍率が変更され、より広い範囲が表示されるようになる。一部ファンにとって非常に喜ばしい改善点としては、ペット猫のニブルズの寝床が拠点に追加されることを挙げたい。


バランスの調整やバグ修正も多数盛り込まれており、クラフト関係は大幅な変更を受ける。まず、ランダム品質のアイテムをクラフトする際、プレイヤーのクラフトスキル以上の品質のアイテムが作成されなくなる。また、装備をアップグレードした際には装備レベル条件も上昇するようになる。本パッチ適用前にアップグレードされたアイテムのレベル条件もこの影響を受けるものの、プレイヤーが装備中のアイテムに関してはそのまま装備可能となるようだ。一部アイテムについて設計図の追加や、クラフトに必要な部品数の調整などもおこなわれる。全体的にやや厳しくなる調整といえるだろう。

また、一部プレイヤーにとって悲報となりえるのは「無題18番」に関する修正だ。クエスト「Space Oddity/宇宙の奇異」で入手できるアイテム「無題18番」には、売却と買い戻しを繰り返すだけで、通貨であるクレドを入手できてしまう現象が起きていた。この現象についてはパッチ1.2時点で修正されたものと見られていたが、1.3パッチノートにおいて「売却と購入を繰り返すことでクレドを増やせないように修正」と記述されている。これは一部環境において依然として同じ現象が起きていたか、同現象の修正が改めて明言されたものだろう。

【UPDATE 2021/08/18 13:45】
「無題18番」金策バグについて、過去の対策に関する補足を追記

パッチ1.2に引き続きゲームパフォーマンス面の改善もされる。ダイナミック解像度スケーリングの改善や、特に戦闘中におけるフレームレートの安定性の向上などが挙げられており、動作に影響が出がちだったシティ・センター地区内でのデータストリーミングも改善される。これらの変更点は全プラットフォームに適応され、特に旧世代機や低パフォーマンス機などへ大きな影響を与えるとのことだ。


本パッチには膨大な量のバグ修正なども盛り込まれており、クエスト関連の修正はもちろん、NPCであるジャッキーが食事の際に箸を2膳、すなわち4本使うコミカルなバグが修正される。また、重篤なものとしては、PC版においてはセーブデータのサムネイルが破損している場合にゲームがクラッシュする問題が修正。コンソール版においてはメモリ容量が不足している状態でのセーブによって、セーブデータが破損する問題が修正される。

『サイバーパンク2077』パッチ1.3は近日中に配信予定。パッチの詳細な内容については、公式パッチノートを参照されたい。