『遊戯王OCG』の純金製「青眼の白龍」が中国の差し押さえ品オークションに登場。13億6600万円もの値段がついたため競売中止

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中国にて、とある横領犯の私物を差し押さえたオークションが話題を呼んでいる。6月21日、中国・安徽省の裁判所はオークションサイトにて、トレーディングカードゲーム『遊戯王OCG』の「青眼の白龍」の競売を開始した。出品された「青眼の白龍」はシリーズ20周年を記念して作られた純金製のカードとみられ、日本国内の中古市場では350~400万円ほどで取引されている希少な一品だ。80人民元(約1360円)から開始されたオークションは30分で8000万人民元(約13億6600万円)まで到達し、悪意のある入札行為がおこなわれている可能性から中止された。

競売にかけられたのは、2019年2月に『遊戯王OCG』20周年を記念して発売された、純金製の「青眼の白龍」とみられる。当時の販売価格は20万円(税抜)だったものの、500個限定生産という希少性から、現在の国内中古市場では350~400万円という高値で取引されている。出品されたカードが本物かどうかは定かでないものの、希少な純金製「青眼の白龍」が取引されるオークションとあって、6月19日16時の入札開始前から多くの注目が集まっていた。

入札が開始されるとオークション価格はまたたく間に上昇し、競売価格は8000万人民元(約13億6600万円)という非現実的な金額までつり上がった。同日16時32分、悪意ある入札がおこなわれている可能性からオークションは中止。最終的な入札件数は2105件であった。なお、オークションページには「オークション中に悪意をもって値上げし、競売を妨害した人物には罰金や拘留といった刑罰が科せられる場合がある」という注意事項が記載されている。


中国のメディア・揚子暁報によると、今回の純金製「青眼の白龍」の元所有者は、徐州市の証券会社で働いていた人物のようだ。この人物は会社の資金およそ7000万人民元を横領した罪で2020年11月に終身刑が言い渡されており、すべての私財を没収されていた。今回騒動を巻き起こした純金製「青眼の白龍」は、その際に没収されたものというわけだ。そのほかの没収品にはオメガやグッチといった高級ブランドのアイテムもあり、そこに肩を並べる『遊戯王OCG』のレアカードの価値には改めて驚かされる。

『遊戯王OCG』の希少な純金製「青眼の白龍」カードの出品によって国内外を騒がせた中国・安徽省の司法オークション。残念ながらオークションは中止となってしまったものの、状況によっては再度執り行われる可能性もある。なお、競売品は郵送できないため、競り落とすことができた場合は保管場所である中国・安徽省まで出向く必要がある。昨今の新型コロナウイルス感染症にともなっての入国制限もあり、日本からのオークション参加は現実的とは言えないだろう。

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