『あつまれ どうぶつの森』の土管ジャンプで“映える一枚”を求める住民たち。空高く飛んだ一瞬に見せる、メルヘンチックなトリックアート

 

あつまれ どうぶつの森』では、新たな小道具を使用して“映える一枚”が追い求められているようだ。先日3月1日に追加された『スーパーマリオブラザーズ』35周年を記念したコラボアイテム。そのコラボアイテムのひとつである「どかん」を小道具として、数々のメルヘンチックなトリック写真が切り取られている。Polygonなどが報じている。


まずは実際に撮影された写真を見ていただきたい。こちらはInstagramユーザーのacnh_devineland氏が撮影した一枚だ。ホワイトカラーを基調にした西洋風の城の庭園をバックに、お姫様な住民が空を飛ぶ瞬間が切り取られている。おとぎ話にも出てきそうな背景と、空高くまで飛んでいるような空想的な描写を組み合わせることで、なんともメルヘンチックな光景が映し出されているのだ。


次に紹介するのは、acnhdisneyresort氏の撮影したディズニー映画「ピーター・パン」をモチーフにした作品だ。夢の国であるネバーランドの街並みをドールハウスで再現。街の土台にはレンガブロックが使用されているようだ。そしてアンティークなとけいなどの家具を組み合わせて、街の象徴となる時計台も再現。街の灯りがアクセントとなる澄みきった星空をピーター・パンが翔けているような、記憶に残る情景が撮影されている。


acnhdisneyresort氏はほかにも、ジャングルを駆け回るターザンを模した写真や、おもちゃが溢れる「トイ・ストーリー」風の世界を模した写真など、ディズニー作品をモチーフにしたこだわりの写真を投稿している。どの作品も住民が空高く飛ぶ瞬間が収められており、躍動感が感じられるものになっている。


これらのような映える写真を撮るために必須となるのが、3月1日に登場したコラボアイテムの「どかん」である。acnh_barkenos氏が撮影しているように、3月1日にはスーパーキノコやファイアフラワーといったように、『スーパーマリオブラザーズ』をモチーフにした新たなギミックが楽しめる家具が導入された。

それらの家具の中でも、土管にはジャンプして土管の中に入った後、土管の中からジャンプして飛び出すことで島内を自由にワープできるという画期的な機能が搭載されている。その機能を成すための “ジャンプする”という新たに導入されたアクションが、映える一枚を追い求めるユーザーに注目されたわけだ。


しかしながら住民の新たなアクションとなるジャンプは、高さでいうと地形ふたつ分ほど。そのまま映すと土管から飛び出している瞬間であるということが丸分かりなのだ。またジャンプ中は視点を操作したり、カメラ機能を使用したりといったことはできない。ではどうするか。

まずひとつがraininanimalcrossing氏のように、土管を他の家具で隠してしまうという手段がとられている。撮影風景にあった家具などで土管を覆うことで、何もない場所から地形ふたつ分の高さをジャンプしたように見えるのだ。また同氏のように噴水を後ろに設置すれば、水に勢いよく押し出されているような光景に見せることもできるだろう。


もうひとつが、他のプレイヤーにカメラ機能を使用して撮影してもらうという手段だ。できるだけ土管が見えないようにするため、puggiecrossing氏のようにやや下からのアングルで、離れた場所から撮影してもらうことがポイントとなりそうだ。

これらふたつの手段を組み合わせることで、トリックアートともいえる映える写真が撮影されている。もちろん前提として、空想的な風景を創りあげるために家具のひとつひとつが厳選され、より見映えの良い瞬間を収めるために幾度とない試行が重ねられていることだろう。


今回紹介したような、空高く飛んだ一瞬に見せるトリック写真はInstagram上にハッシュタグ「#acpipechallenge」を添えて投稿されているようだ。我こそはという方は、自身でチャレンジしてみるのもいいかもしれない。

cybearizons氏がチャレンジしたスカイフォト(#acfloatchallenge)のように、本作では過去にもユーザーの創意工夫でさまざまなトリック写真が生み出されてきた(関連記事)。今後のアップデートでアクションが追加されるたびに、また新たな撮影手法が編み出されていくことだろう。