『Rust』のヨーロッパサーバーにてデータが一部ロスト。仏データセンターにおける火災が原因で復旧不可

 

Facepunch Studiosは3月10日、『Rust』のヨーロッパサーバーにおけるデータが一部ロストしたと発表した。原因は火災であるという。 
 

 
フランスのメディアDNAによると、仏・ストラスブールのクラウドコンピューティング企業OVH cloudにて火災が発生。火曜深夜から水曜にかけて炎上したという。同社は38万ものサーバーを収容する5棟の建物を擁していた。救助が到着した際、建物は完全に炎上しており、火の手は数十メートルの高さにまで上がっていたという。火はほか2軒の企業の建物にも燃え広がったが、こちらは鎮火された。 
 

 
OVH cloudの創設者兼会長Octave Klaba氏によれば、火災が発生した建物はSBG2データセンター。同データセンターは完璧に破壊され、SBG1データセンターの一部にも損傷を与えた。一方、SBG3データセンターは消防による保護がおこなわれ、SBG4データセンターには影響が出なかったという。建物は現地時間で朝7時ごろに鎮火されたものの、4つのデータセンターへの立ち入りは禁止され、復旧が遅れた。その後のアップデートでは、暫時SPG1・SPG3・SPG4のネットワークが復旧する様子が伝えられている。
  

 
ただし完全に焼失したとされるSBG2データセンターについては復旧の見通しが立たないようだ。Facepunch Studiosによれば、『Rust』のヨーロッパサーバーのうち25台がSBG2に収容されていたという。影響を受けたサーバーは交換が検討されており、データは復旧不可能だと伝えられている。その後、暫時ツイートにて影響を受けたヨーロッパサーバーの復旧をアナウンス。ただしゲーム内の進行状況はすべてリセットされていることが伝えられた。なお、火災の被害を受けた25台以外のデータは無事だという。 

Octave Klaba氏によると、今朝未明にはSBG2にてホストされていたメールサービスの復元が進められているとのこと。また、本火災による死者は出なかったという。なお他ゲームについては、 Piranha Games のメックアクション『MechWarrior Online』においても OVH cloudにデータを保管していたことが明かされている。ただしアカウント情報は別のロケーションに保管されており、直接の影響はないとしている。