暗号貨幣タワーディフェンス『Crypto: Against All Odds』3月2日発売へ、日本語対応予定。サイバーセキュリティ専門家としてハッカーと戦う


パブリッシャーのPID Publishingは、タワーディフェンス『Crypto: Against All Odds – Tower Defense』を3月2日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC/Mac(Steam/GOG.com)で、Steamのストアページによれば日本語字幕とインターフェースに対応する。 
 

 
本作は、ブロックチェーンにおけるセキュリティ対策をタワーディフェンスゲームのかたちに落とし込んだ作品だ。プレイヤーの仕事はサイバーセキュリティの専門家。ビットコインが生まれるバックヤードで、さまざまな任務を請け負っている。ネットワークの世界には数々の脅威がはびこっており、セキュリティ・ホールやハッカー、ランサムウェアなどが絶えず襲いかかってくる。これらに対抗するため、プレイヤーはさまざまなスクアットユニット=暗号をレーンに配置して迎え撃つのだ。 

ユニットは実際の暗号化貨幣をモデルにしており、さまざまな特性を有する。「イーサリアム」はプラズマビームで敵の足を止めて吹き飛ばしたり、「ライトコイン」はファストバフが使用可能だったりと、それぞれに固有の能力があるのだ。ユニットは6つまでミッションに配置できるほか、4つまでのサポート能力と組み合わせることが可能。それぞれの得意・不得意分野を把握し、緻密な戦略を練り上げよう。 
 

 
ミッションを受けるにはネット上のフォーラムにアクセスし、案件を受注する必要がある。さまざまな仕事をこなす中、徐々に過激になっていくハッカー攻撃。暗号化空間に潜む黒幕の影も、本作の大きなキーポイントのひとつだ。フォーラムでは依頼を探すだけでなく、他のフォーラムユーザーとやり取りすることができる。またターミナルチャットやメッセージボードから手がかりを追うことで、大きな陰謀の謎を解き明かし、ひいては主人公自身の秘密も明かされるという。物語の本筋のほかサイドストーリーも充実しており、さまざまなアクティビティを体験可能。暗号通貨を取引したり、ミニアーケードゲームに興じたり、それぞれの行動に応じてさまざまな結果が生じるとのことだ。 

なお本作には、ハッカー側の脅威やセキュリティ側の暗号化ユニットを網羅した図鑑も収録されている。実際の暗号貨幣の世界を知り、暗号化文化の歴史を辿ることができる知的コンテンツとなっているようだ。このほか、ゲームの合間には拠点となるセントラル・ハブをアップグレードすることもできる。見た目だけではなく、“新たな機能やゲームモデルまで実装可能”とのこと。 
  

 
開発を手がけるPictagorはテキサスに拠点をおくスタジオで、本作が処女作となるようだ。『Crypto: Against All Odds – Tower Defense』の制作にあたってはElectronic Artsの定番タワーディフェンスゲーム『Plants vs. Zombies』に大きな影響を受けているようだ。タワーディフェンスの王道を踏まえつつ、暗号化貨幣と絡めた新たな世界観で展開される作品に期待したいところだ。 

『Crypto: Against All Odds – Tower Defense』は3月2日、Steam/GOG.comにてPC/Mac向けに配信を予定している。