3D対戦シューティングバトル『シナプティック・ドライブ 』Switch/Steam向けに配信開始。『カスタムロボ』のクリエイターが手がけた、新たなオンライン対戦ゲーム

YUNUO GAMESは5月28日、『SYNAPTIC DRIVE(シナプティック・ドライブ)』を配信開始した。『カスタムロボ』シリーズのクリエイター見城こうじ氏がディレクションを担当した作品だ。

中国のゲーム関連企業Yunuo InternationalのゲームブランドYUNUO GAMESは5月28日、『SYNAPTIC DRIVE(シナプティック・ドライブ)』を配信開始した。対応プラットフォームは、Nintendo Switch/Steam。ダウンロード版の価格は3278円で、Steamでは6月5日までの期間10%オフのセールが実施中。また国内Nintendo Switch向けには、4378円のパッケージ版も販売されている。

『SYNAPTIC DRIVE』は、ファイターたちを操り、見下ろし視点のアリーナで1対1のバトルを繰り広げる3Dオンライン対戦シューティングバトルである。舞台は、現在から数百年先のとある惑星。その星には、自らの身体に改造を施したファイターたちが広く宇宙から集結しており、脳内シナプスを活性化させ、加速した思考と行動による競技バトルが日夜行われている、というのが本作の世界観だ。作中ではストーリーモードが搭載されていないため、プレイヤーはとある星で行われるというバトルにひたすら打ち込むことになる。

ファイターたちは、威力は大きいが隙もあるガン、自動的に相手を追尾するトラッカー、射出後に干渉できるワイヤー、そして2つのチップを装備しており、これらを駆使してバトルを展開する。ファイターには、地上ダッシュができるキャラクターが存在するなど、それぞれ個性的な性能を持っているほか、装備群にも複数の種類が用意されており、100種類以上の装備をカスタマイズによって組み合わせて、好みのファイターに仕上げることが可能。移動、ジャンプ、空中ダッシュを使って相手の攻撃を回避し、ガンやトラッカーを直撃させて、先に相手を倒せば勝利となる。ざっくりいって、基本的な部分は『カスタムロボ』シリーズや、そのフォロワーである『Ballistic Craft: 弾導のアルケミスト』などと同じ仕組みになっている。


本作の特徴は、過去の『カスタムロボ』シリーズの作品と比較しても、プレイの幅や要素が多くなっている点だ。まず、ガンにはチャージショットが用意されている。チャージ中は、チャージしていることが相手からもわかるが、ホーミング性のなかったショットが誘導するようになったりなど、チャージすることでショットの性質が変わったり、ショット自体が強化される。続いて、ワイヤーはかなり特殊な装備で、射出後に軌道が操作できるというもの。手動起爆にも対応し、円を描くような軌道を描かせることも可能なため、タイミングよく撃ったりばらまくだけではなく、積極的に相手を動かすように使ったりといった、応用の効く装備になっている。

また、各ファイターには2種類のアルティメット(必殺技)が搭載されている。アルティメットは、対戦中にゲージが貯まると使用可能になる強力な技。反射する弾をばらまくショットや、巨大な爆風を巻き起こすワイヤーなど、さまざまなものが用意されており、オフィシャルマニュアルには「一発逆転の大技」とも記されている。そのほか、バトル開始時の座標が選択できたり、ファイターの性能を直接向上させるチップもあり、要素の増加によって取り得る戦略や戦術が広がっていることが、本作の特徴と言えそうだ。地形や広さ、障害物の有無が異なるアリーナ。ファイターごとに2種類の近接技。通常の装備よりも強力で、使用の可不可が選択できるブラッディ装備といった要素も存在している。


ファイターたちが戦うゲームモードとしては、対戦にくわえて1人用のモードも用意されている。前述のとおり、ストーリーモードは搭載されていないようだが、1人用のアーケードには使用した武器が制限されていく中で連戦する装備制限バトル、制限のないフリースタイルバトル、指定された装備で戦う強制装備バトルなど、4つのモードに複数のコースが存在。アーケードモードを遊んで、レベルを5にするとオンライン対戦への参加が可能になるほか、新しい装備群が開放されていく。

オンライン対戦では、Nintendo Switch版とSteam版でのクロスプラットマルチプレイにも対応し、プラットフォームの垣根を超えて対戦できる。またオフライン対戦にも対応しており、ファイターを交代しながら戦う2対2のバトルでは、最大4人で戦えるようだ。

本作の開発はThousand Gamesが担当し、『カスタムロボ』シリーズのクリエイター見城こうじ氏がディレクションを担当。同氏は、リリースの告知記事をnoteに公開しており、本作では特にゲームバランスに気を使い、専任のスタッフによる数か月間の調整を経て、対戦ツールとして長く楽しめる作品に仕上げられているそうだ。また本作のパッケージ版に関する報告がSNS上に上がっており、同氏による粋な演出が施されているという。『SYNAPTIC DRIVE』は、Nintendo Switch/Steam向けに配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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