中世戦争RPG『Mount & Blade II: Bannerlord』Steamで「2020年最大のローンチ」を記録。高評価を得てロケットスタート

 

TaleWorlds Entertainmentは3月30日、『Mount & Blade II: Bannerlord』をSteamにて早期アクセス配信開始した。発表から7年半、ついに発売されたらシリーズ最新作は、前評判に違わぬ続編として受け入れられ、早速ロケットスタートを切っている。

TaleWorlds Entertainmentによると、同作は2020年最大のローンチを記録しているとのこと。これは2020年の新作における最大のローンチ、ということだろう。Steamにおける同時接続数は、3月31日7時30分時点で今年最大の17万8562。2020年新作として大規模なローンチを果たしたのは、『Wolcen: Lords of Mayhem』の12万7542に、『DOOM Eternal』の10万4891。本作のスタートは新作としては今年トップの数であり、Steam歴代の同時接続数でも27位に食い込む記録。5000円近い定価でありながら、これほど多くのプレイヤーが遊んでいるのは、シリーズの人気の根強さのほか、Steamユーザーの数が今多くなっていることも関係してそうだ。またリリース開始時から中国繁体字に対応しているというのも、マーケット的には重要だろう。
【UPDATE 2020/3/31 12:50】
同時接続プレイヤー数のソースを、SteamChartsのものからSteamDBのものへと変更。

ゲーム内容はというと、前作の操作感を継承しながらも、グラフィックを中心にグレードアップされている点や、戦闘などの深化が評価点としてあげられている。発売初日にして寄せられたレビューの数は7000以上で、レビューステータスは「非常に好評」。早期アクセスタイトルなので完璧ではなく、クラッシュ報告などもかなり散見されるが、「ファンのツボ」を抑えた出来栄えとなっている。なおチュートリアルが丁寧なのも、プレイヤーにとって嬉しい点だろう。これから課題などが発見されていくかと思うが、まず「手触り」が評価された部分は、TaleWorlds Entertainmentにとっても追い風になりそうだ。

また開発元が直々にストリーム配信をぶっ続けでおこなっており、どんなゲームかを把握しやすくなっているのも嬉しい点。“指揮官ぶった”開発者が、声を張り上げ多くの兵士をぞろぞろ引き連れ戦争している姿は、なかなか楽しい。この映像をSteamストアで流すだけでも、プレイヤーへの購買訴求になっているだろう。

なおTaleWorlds EntertainmentはTwitterにて、発売日のテンションにてユーザーからの質問に答えまくっている。同時接続数のピークが更新されるたびにはしゃいで報告したり、早期アクセス配信を不安がるユーザーに「正式リリースまで待つのもありだと思います!」と返答したり、おちゃめさ全開。なお大量に寄せられる「コンソール版はまだか」という質問に対しては定型文で「何度も何度も言ってきましたが、PCが私達の最優先プラットフォームで、そこでの開発に集中しています。コンソールについては、いつか将来リリースします。(We have said it many times, actually: computers are our primary platform, and we’re focusing on them now; consoles will come further down the road.)」と回答している。PS4/Xbox One、もしくは次世代版を待っているユーザーは、ひとまず正式リリースまで待っておくのがよさそうだ。

『Mount & Blade II: Bannerlord』は、Steamにて早期アクセス配信中だ。現時点では日本語非対応であるが、将来的には対応すると告知されている。