『Dota Underlords』2月25日に正式リリースへ。シーズン1開始時には、ローテーションやフルバトルパスなどが追加予定

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Valveは1月31日、『Dota Underlords』を2月25日に正式リリースすると発表した。昨年6月にリリースされ、Steam/iOS/Androdi向けに現在ベータシーズンが開催中の同作。公式ブログによると、2月25日の正式リリース時にはシーズン1が開始され、機能の追加、コンテンツの制作、UIの調整、新しいリワード付きのフルバトルパス、街歩き、ヒーロー及びアイテムにローテーションの追加など、多数のアップデートが予定されている。シーズン1の詳細については、正式リリースまでの数週間に情報公開予定であり、Twitterをチェックしてほしいと呼びかけられている。

『Dota Underlords』は、Drodo Studioの手掛けた『Dota2』のMOD「Dota Auto chess」に影響を受けた作品群の一つ。海外ではジャンルautobattlerとも呼ばれ始めている。Valveが開発を手がけており、盤面にヒーローを配置し、ラウンドごとにオートで行われるバトルに勝利し、1人になるまで生き残りを目指すゲームだ。

ヒーローには、それぞれ能力とアライアンスが設定されていて、盤面に配置された同アライアンスのユニット数によってシナジーが発生。また、同じヒーローを3体集めると、ヒーローのランクが1段階上昇し、性能が向上。ラウンドごとに提示される候補の中から購入するヒーローを選び、強いヒーローの配置やシナジーを発生させ、より強力な編成を組み上げて勝利を目指す作品となっている。国内においては、シナジーを組み上げることやそのランダム性から、麻雀に例えられることもある。

また『Dota Underlords』には、ヒーローとは異なるユニットであり、他のヒーローを率いる強力な存在にして、プレイヤーの分身となるアンダーロードがいる。アンダーロードは、特定のラウンドに達した際に、複数の候補の中から選択。2種類あるビルドのうち1種類が選択された状態で提示され、選択したアンダーロードによって異なるプレイスタイルや戦術が盤面にもたらされる。秘密の女王アネシックス、アイスラックの酒密造者ジュル、放火魔ホブゲンの3体がプレイ可能だったが、最新のアップデートでスカベンジャーキング「エンノ」が追加されている。

エンノは、アイテムを盗む能力と、毒スタックの数に応じて味方を回復する「回復と窃盗」、毒スタックごとに追加ダメージを与え、敵をランダムマスへ移動させ5回スタックする毒を与える「狂気の毛玉」、上記2種類のビルドをもつアンダーロード。あわせて、状態効果に毒が新しく追加されており、毒にかかったユニットは5秒間毎秒15の物理ダメージを受け、硬化中は10%自然回復が低減し、毒は最大5スタックする。ヴェノマンサーにも、対象を毒状態にするよう変更が加えられている。なお、今回のアップデート以降、『Dota Underlords』には正式リリースまで大きなアップデートは予定されていないそうだ。

Steam Chartsより

正式リリースの迫る『Dota Underlords』だが、順調な早期アクセス期間だったとは言い難い。2月に行われた「Dota Auto Chess」の開発元Drodo Studioとの会談の結果、ValveとDrodo Studioが直接協力できないことがわかり(Drodo Studioは、Epic Games StoreにPC版『Auto Chess』をリリースしている)、「Dota Auto chess」のValve製スタンドアローン版としてリリースされた本作。Steam Web APIを活用し、Steamにおけるプレイヤー数を公開している Steam Chartsによると、リリース当初は7万人ほどの平均同時接続者数を誇っていたが、夏から秋にかけて数字は下降。10月に平均同時接続者数が2万人を下回ると、1月には1万人を割っており、リリース当初から比較するとプレイヤー数は大幅に減少している。プレイヤー数減少の一因としては、6月末に『リーグ・オブ・レジェンド』に「Teamfight Tactics」、11月には『ハースストーン』に「Battle Ground」が追加され、プレイヤーが分散したことも影響しているだろう。また、ほかの例としてゲーム系配信サイトTwitchの視聴者数を挙げると、2月3日14時5分時点で「Teamfight Tactics」の視聴者数が15348人、「Auto Chess」の視聴者数が8303人であるのに対して、『Dota Underlords』の視聴者は387人になっていた。

一方、一時は複雑だったゲームプレイがカジュアルな方向へ戻ってきたことも手伝ってか、昨年12月以降はプレイヤー数1万人前後のまま推移している。本作が今後どうなっていくかは、Valve次第だろう。

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