『Portal』などから影響受ける『Lightmatter』が来年1月15日配信へ。新進気鋭のスタジオが送り出す「光」と「影」のパズルゲーム

 

デンマークのインディースタジオTunnel Vision Gamesは12月4日、一人称視点パズルゲーム『Lightmatter』を2020年1月15日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはSteam。本作はもともと、大学の学生グループによるプロジェクトの一環として開発されていた。その後、学生らは完成した作品のリンクをredditおよびTwitterへ投稿。結果、多くのユーザーから好評を得たようだ。この成功をきっかけに内容をグレードアップさせた作品が『Lightmatter』となる。

『Lightmatter』は、「光」と「影」に焦点を当てた一人称視点パズルゲーム。舞台となるのは、ライトマター・テクノロジー社によって設立されたミステリアスな実験施設。プレイヤーは同社のCEOであるヴァージルから施設見学ツアーの招待を受けたようだ。どうやら究極の再生可能エネルギー「ライトマター」を世界に向けてお披露目するらしい。ヴァージルによると、ツアー中は常識を覆すような出来事が次々と起きるという。またツアー終了時には、今より頭が良くなっているとも。こうして呼ばれたプレイヤーは、施設内でさまざまなパズルを解くこととなる。

本作に登場するパズルでは、光が重要な存在となる。もちろん光を発生させるには光源が必要だ。スポットライト、レーザー、そしてライトマターなどを駆使しつつ、施設内に張り巡らされたギミックを解いていこう。一方、影はプレイヤーにとって忌避すべき存在となるようだ。大きな闇に飲み込まれないよう、空間をよく観察する必要があるという。パズルを解くためには、柔軟な発想力と正確な空間把握能力が求められそうだ。

本作のアナウンストレイラーでは、浸水した発電所と思わしき場所や葉が生い茂る部屋、結晶が輝くトンネルなど、さまざまなエリアが確認できる。エリアの環境によってパズルの特徴も異なるのか、気になるところだ。また、白と黒を基調としたアーティスティックなグラフィック表現にも注目。無機質ながらもどこか神秘的な施設の様子がうかがえる。ちなみにヴァージル曰く、ツアー中には飼い猫のラックスに出会うかもしれないとのこと。いずれにせよ施設はあらゆる謎で包まれていそうだ。

本作の開発を手がけるTunnel Vision Gamesは、デンマークに拠点を置くインディースタジオ。オールボー大学の学生5名によって設立されたようだ。冒頭にも述べた通り、『Lightmatter』はもともと大学のプロジェクトの一環として開発されていた。プロトタイプにあたる当時の作品名は「See You On The Other Side」。redditとTwitterを通じて公開した作品は、世界中のユーザーから注目を集め、イベントにて賞も受け取ったという。その後、多くのフィードバックを得たチームはスタジオを設立。プロトタイプの内容をより深めるため『Lightmatter』として開発を進めるに至ったようだ。

5人の学生の才能と情熱が注がれる『Lightmatter』。本作は『Portal』や『The Talos Principle』といった名作パズルゲームの影響を受けているという。また、ヴァージルの声優に『Hitman』シリーズの主人公Agent 47の声優を担うDavid Bateson氏を起用するなど、新鋭スタジオが送り出す最初の作品として『Lightmatter』には大きな期待が持てそうだ。なお本作のリリースにおいては、無料トライアル版(1時間のお試し)もあわせて配信するという。フルバージョンへのセーブデータの引継ぎも可能とのことなので、気になる方はひとまず無料版をダウンロードするといいかもしれない。