『ベヨネッタ』に携わった橋本祐介氏が、オリジナルプロジェクトをチラ見せ。吉川達哉氏が描くファンタジーなアート


ゲームクリエイターの橋本祐介氏が、オリジナルプロジェクトのコンセプトアートをティザー公開した。吉川達哉氏によって描かれたイラストには、オレンジ色の髪をした民族衣装らしき衣服をまとった女性が存在感を放つ。そしてその背景には、ドラゴンらしき生物とその上にまたがった戦士が描かれている。この騎手は、手前に描かれているオレンジ色の女戦士なのだろうか。いずれにせよ、ファンタジー色が強く目を引くコンセプトアートだ。

橋本祐介氏は、初代『ベヨネッタ』のプロデューサーを担当し、続編の『ベヨネッタ2』のディレクターを務めた人物。キャリアとしては、1997年にカプコンに入社し『バイオハザード4』や『デビル メイ クライ』など、多岐にわたる作品でエフェクトをまじえたデザイナーとして携わる。2004年に当時カプコンの開発子会社だったクローバースタジオに活躍の場を移した後、2006年8月にSEEDS(現プラチナゲームズ)に参加していた。今年2月にプラチナゲームズを退社したことをTwitter上にて報告し、「今後もこれまでの経験を糧に全力でものづくりに励んでいきたい」と話していた(関連記事)。今回ティザー公開されたプロジェクトは、そのものづくりの一環であるかもしれない。

吉川達哉氏といえば、同じくカプコンで活躍したデザイナー・イラストレーター。『ブレス オブ ファイア』シリーズにデザイナー/イラストレーターとして携わってきたほか、『デビルメイクライ』シリーズのイラストレーターとして知られている。2011年にカプコンを退社したあと、DeNAに在籍し、その後オリフラムに所属。現在は、同じくカプコン、DeNA、オリフラムでキャリアを積んできた岩尾賢一氏と共にヴォーダンを運営している。吉川氏は、前述した会社にてさまざまなタイトルのアートを手がけてきたほか、『デビル メイ クライ 5』のキャラクターデザインを担当。ユーザーの目を引く魅力ある絵を見せつけてきたが、その画力が現在でも健在であることが今回のアートを見てもわかるだろう。

橋本氏と吉川氏は、共にカプコンで活躍し『デビル メイ クライ』に携わったという共通点がある。どのようなプロジェクトに携わっているのか定かではないが、共に実績ある歴戦のクリエイターであるということで、確かな“モノ”が作られているのは間違いなさそうだ。橋本氏がプラチナゲームズを離れたのは今年の2月ということで、プロジェクトがいつ正式に公開されるかは不明であるが、のんびりと両氏の最新作を待ちたいところだ。