『フォートナイト』ターボ建築の仕様がもとに戻る。大きな反発を受けてすぐさま対応

 

Epic Gamesは8月29日、『フォートナイト バトルロイヤル(以下、フォートナイト)』の公式サイトにおいて、「ターボ建築遅延についてのアップデート」を告知した。同作では8月27日にパッチv10.20にて、ターボ建築にかかる時間が0.05秒から0.15秒へと変更され、実質的な弱体化が実施されていた。こうした仕様を、全体的に27日のアップデート前に戻した形だ。

ターボ建築の調整について、Epic Gamesは速すぎるターボ建築は低Pingのプレイヤーが一方的に有利であることで、建築籠り(壁などを建築し続けて防衛する方法)と、壁の張り替えでほかのプレイヤーより優位に立っていると説明。回線に依存した環境を緩和する狙いがあるとコメントしていた。

こうした説明がありながらも、縦積みなど上級テクニックにも影響を及ぼし、ゲームのスピード感にも関わるターボ建築が弱体化されたことにより、コミュニティからは強い反発の声が届けられていた。Redditや国内外Twitterでも、「ターボ建築の仕様を戻せ」という仕様変更への否定的な意見が寄せられており、混沌とした様相を呈していた。

※ 仕様変更の説明の投稿に寄せられるリプライの数は、2.7万件以上

Epic Gamesはこうした声にすぐさま反応し、建築の後続ピースに生じる遅延時間を0.05秒に戻したと発表。一方で、Epic Gamesの目指す回線依存の環境緩和についても並行して進めており、建築が破壊され新しい建築ピースを同じ場所に配置できるようになるまでに0.15秒の遅延が発生する仕様に。またピースが破壊された直後に、2人以上のプレイヤーが同じ場所に同時にピースを建てようとすると、ランダムロールによって、どのプレイヤーの建築になるかが決定されるという。

ターボ建築の仕様は大きく変更しないながら、「壁の張替え」へpingの影響を軽減するとともに、同じ場所に壁を建築し続けることで防御側有利の状況を緩和する狙いがあるようだ。ターボ建築の仕様変更は、コミュニティだけでなくプロゲーマーの間でも疑問視されており、“行き過ぎた初心者寄りの変更”として捉えられ動揺を与えていた。世界的にTwitterでもトレンド入りするなど問題が大きくなっていたため、Epic Gamesもこうした状況を鑑み、素早い決断を下したのだろう。

重要な仕様が戻されたことで、ひとまずコミュニティは落ち着きを見せている。『フォートナイト』は競技シーンも大規模になっているため、仕様変更ひとつでも大きな問題になりかねない。ターボ建築の仕様まわりについては、今後はより慎重な調整が施されていきそうだ。なお『フォートナイト』においては現在『ボーダーランズ』とのコラボイベントが実施中なので、そちらもチェックみてほしい。