死神パズルゲーム『Death Coming』PS4版が4月4日に国内発売へ。事故死に見せかけ、人々に死をお届け


パブリッシャーのBeijing Spirit Games Limitedは4月3日、『Death Coming』のPlayStation 4版を、4月4日に国内発売すると発表した。価格は1079円(税込)。本作は、中国のデベロッパーNEXT Studioが手がけるパズルゲームで、これまでSteamやiOS/Android向けにリリースされ高い人気を得ている作品だ。

『Death Coming』は、とある事情により死んでしまった主人公が、死神の代理として人々に死をお届けするゲームである。見下ろし型視点のステージクリア型のゲームとなっており、街や工場、博物館、港などのステージでは、多数の人が何気ない生活を送り、また仕事をしている。それぞれのステージではターゲットとなるNPCが複数示されているため、それらを探し出し、全員に死んでいただくことが最低限の目標となる。

死をお届けすると言っても、死神は直接手を下して殺すことはできない。その代わり、ステージ内にあるオブジェクトにちょっとだけ干渉することが可能だ。たとえば、ベランダに置いてある植木鉢や、建物の上にある看板に触れて落下させたり、電柱の下にある水たまりに漏電させたり、あるいはマンホールの蓋を開けたり、蜂の巣を突いてみたり。ステージ内には触れると反応する死のギミックが多数配置されているため、目的のNPCの動きを観察しながら、タイミングを見計らって適切なギミックを発動させるのだ。

各ステージでは、ターゲット以外の人々を狙うことも可能で、死亡数などに応じてそのステージのスコアが算出される。できるだけたくさんの人をあの世にお連れすればより高得点となるわけだ。ただ、ステージによっては天使が警戒に当たっており、その視界の中で行動を起こすとミスになってしまう。また、天候の変化によってギミックの扱いが変わることも。さらに、事故を引き起こすと(あるいは失敗すると)、その周囲にいるNPCは驚いて行動を変化させる。ギミックの数は限られており何度も使用できないため、効率よく事故死を積み重ねていくゲームプレイが求められる。

『Death Coming』は2017年にSteamでリリースされ、約3週間で10万本以上を販売。ユーザーレビューにて「非常に好評」となるなど人気タイトルとなり、開発元NEXT Studioの名が広く知られるきっかけとなった。同スタジオはその後、『Iris.Fall』や『Bladed Fury』『Unheard』といったジャンルもアートスタイルも異なる作品を次々にリリースし、いずれも高い評価を得ている(関連記事)。現在は、ターン制ローグライクRPG『Crown Trick』を開発中。また新たなジャンルに挑戦するようだ。