カフカの「変身」を題材とした不条理アドベンチャー『Metamorphosis』映像初公開。2019年秋PS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC向けに発売へ

ポーランドのインディースタジオOvid Works228日、一人称視点アドベンチャーゲーム『Metamorphosis』のティザー映像を初公開した。2019年秋、PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One/PCSteam)向けに発売予定となっている。同作はフランツ・カフカの中編小説「変身」を題材にした作品。主人公グレーゴルはある日、目を覚ますと自分が一匹の虫になってしまったことに気づく。プレイヤーはこの悲運の男グレーゴルとして、さまざまな困難を乗り越えていく。

Metamorphosis』はシングルプレイ用の一人称視点アドベンチャーゲームであり、主にパズル要素や移動アクションを軸にゲームを進めていくこととなる。虫になってしまったグレーゴルの、新しい能力と敏捷な脚を頼りに、自分がなぜ虫になってしまったのか、謎の真相を追っていくわけだ。またグレーゴルは自身の変身の謎を明かすと同時に、不可解な理由で逮捕されそうになっている友人ジョセフを救わなくてはならない。こうした設定から察するに、「変身」に限らず、カフカの複数作品からも影響を受けているのだろう。Ovic WorksのゲームディレクターであるZaq Chojecki氏は、本作についてカフカの世界観を尊重しつつも、小説とゲームは全く異なる媒体であるという点を踏まえ、原作に忠実に沿っているわけではないと説明している(DualShocker)。

小さな虫になったことで、何の変哲もなかった日常空間も、危険と障害に満ちた別世界へと変化する。絵画タッチのビジュアルで描かれた世界にて、家具や小物を飛び跳ねたり、よじ登ったりしつつ、パズルを解き、天敵となった人間たちに見つからないよう気をそらしながら、ひっそりと進んでいく。果たしてグレーゴルは人間としての本来の姿に戻ることができるのだろうか。一人称視点操作のため、主人公グレーゴルが具体的にどのような虫になってしまったのかわからないというのは、同じく虫の詳細が明かされないカフカの「変身」に沿った表現方法とも言えるだろう。

開発元のOvid Worksは、20174月にVRアドベンチャーゲーム『Interkosmos』をリリースしたポーランドのインディースタジオ。プレイヤーは宇宙飛行士として、小型カプセルの地上帰還を成功させるべく、NASAオペレーターの支援を得つつ、機体の操縦や生命維持装置の管理を行っていく短編作品であった。1970年代冷戦期をテーマにした、不条理なユーモアを交えた物語部分が好評であっただけに、新作『Metamorphosis』においてもプレイヤーを引き込むような魅力的なカフカワールドを描いてくれるのではないだろうか。

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