『モンスターハンター』風の基本プレイ無料アクション『Dauntless』、Epic Gamesストアへの完全移管を発表。PC/コンソール/モバイルのクロスプレイも

 

北米のゲームデベロッパーPhoenix Labsは1月30日、現在自社ゲームランチャーを通じて配信しているPC版『Dauntless』を、Epic Gamesストアに完全移管することを発表した。同作は現在PCにてオープン・ベータ中の『モンスターハンター』ライクなオンラインアクションゲーム。基本プレイ無料タイトルとして運営されており、Epic Gamesストアには今年4月に登場する予定。移管作業はそれまでに進められる。

また同じく4月には海外PlayStation 4/Xbox One向けにも配信される。年内にはNintendo Switch/モバイル展開も計画されており、クロスプラットフォームプレイおよび各プラットフォーム間でセーブデータを同期するクロスプログレッション対応も発表済み。後述するマネタイズモデルを含め、Epic Gamesが運営する『フォートナイト』のモデルと近しいことがわかる。

『Dauntless』は最大4人の協力プレイに対応したハンティングアクションゲーム。プレイヤーはShattered Islesと呼ばれる浮遊諸島を舞台に、人々の生活を脅かす巨獣ベヒーモスを狩るスレイヤーとして戦いの日々に身を投じる。ベヒーモスとの戦闘は、狩場を移動しながらの長期戦。それぞれの攻撃パターンや弱点を覚え、仲間と協力しながら討伐を目指そう。そして戦利品をハブエリアである浮遊都市Ramsgateに持ち帰り、装備品の鍛造・強化、能力補正アイテムの装着を済ませ、さらに強力なベヒーモスに挑戦するのだ。浮遊島は絶えず移動し続けているという設定となっており、特定期間中のみ上陸できる島や、期間限定のベヒーモスも存在する。そうした新しいベヒーモス、エリア、クエスト、武器、エンドコンテンツなどは無料アップデートにて継続的に追加されていく。

マネタイズ手段としては、シーズンごとに発行される「Hunt Pass」制度が昨年末に導入されている。ゲームをプレイすることでシーズンレベルを上げていき、レベルがあがるごとに新しいコスメティック報酬がアンロックされるシステムだ。報酬は無料取得できる「Basic track」と、1シーズン10ドル相当のゲーム内通貨(1000 platinum)を支払うことでアンロック可能となる「Elite track」で分かれている。ただし最高レベルであるレベル50に到達するまでに合計1000 platinumの報酬を取得できるので、理論上コアユーザーであれば1シーズン分のパスを購入すれば、その後はゲーム内通貨を追加購入することなく遊び続けられる。このマネタイズモデルは『フォートナイト』のバトルパスと似ており、同モデルに親しいユーザーが多く集っているEpic Gamesストアとは相性が良いだろう。なおゲーム内で無償取得したplatinumはどのプラットフォームでも使用できるが、有償取得分は購入したプラットフォーム上でしか利用できない。

Epic Gamesストアへのアカウント移管完了後は、Epic Gamesアカウントからのログインが必要となる(既にアカウントを持っている方は、2つのアカウントを1つにまとめることが可能)。プレイデータは引き継がれ、その後はEpic Gamesストアのアプリケーションよりゲームを立ち上げることになる。

Epic Gamesと組むメリットとしては、Epic Gamesストアとの相性の良さ以外にも、同社のSupport-A-Creatorプログラムを利用できることがあげられている。Epic Gamesの承認審査を通過したTwitchやYouTubeのコンテンツクリエイターが、自身のチャンネルに貼った流入用URLリンクをたどって視聴者に商品を購入してもらう、もしくは商品購入時にCreator Tagを入力してもらうことで、セールスの一部を自身の取り分として得られるというプログラムである。コンテンツクリエイターにゲームを扱ってもらうインセンティブとして機能している。

『Dauntless』はマネタイズモデルが順調に整備され、Epic Gamesストアを利用することでのシナジー効果も期待できる。2019年は、より幅広い層に遊ばれるゲームとなることだろう。