海外ドラマ「ウエストワールド」のゲーム版が突然の配信終了。Bethesdaから『Fallout Shelter』のソースコード流用を訴えられていた作品

Warner Bros. Entertainmentは1月15日、iOS/Android向けに配信していた基本プレイ無料のシミュレーションゲーム『Westworld』を同日配信終了すると発表。現時点で本作は両ストアから取り下げられている。本作は昨年6月にローンチ。1年経たずして配信終了となった理由について同社は公表していないが、Bethesda Softworksが昨年起こした訴訟が原因のようだ。

『Westworld』は、アメリカの映画・テレビドラマ「Westworld(ウエストワールド)」をテーマにしたシミュレーションゲームで、プレイヤーは西部劇テーマパークを建設・運営。そして、ここを訪れて自由に暮らすゲストたちの欲望を叶えるべく、アンドロイドの人工知能ホストを製造し、また進化させてゲストにあてがっていく。App Storeでの評価は4.6(5点満点)と高い評価を得ている作品だったが、昨年6月21日にローンチを迎えると同時にBethesdaから著作権侵害などで訴えられていた。争点となったのは、Bethesdaが手がけた人気シミュレーションゲーム『Fallout Shelter』との類似性だ。

『Fallout』シリーズの世界観をもとにした『Fallout Shelter』では、地下シェルターVaultの施設を建設・拡張し、また外界に探索者を送り込むなどしながら、居住者の発展を目指す。どちらの作品も地下に施設を建設し、ゲーム画面では黒い壁で仕切られた断面図のようなビジュアルを採用しており、ゲームプレイの内容はもとより単純に見た目として似ている。しかし、問題の本質はもっと根深い部分にあった。

実はどちらの作品も、『Dead by Daylight』などで知られるデベロッパーBehaviour Interactiveが開発を担当しており、同スタジオはWarner Bros.に促される形で『Fallout Shelter』のソースコードなどBethesdaの知的財産を不正に持ち出し、『Westworld』に流用したのではないか、というのがBethesdaの裁判での主張だった。Bethesdaはその証拠として、『Westworld』のゲームプレイの仕様の多くがそのソースコードに由来するものだとし、さらに『Fallout Shelter』のリリース前のバージョンで発生していたバグまでもが、『Westworld』にて確認できたと指摘していた(関連記事)。

こうしたBethesdaの主張に対してWarner Bros.は、ソースコードの流用を完全否定。Behaviour Interactiveに流用を促した事実もなく、同スタジオからも流用はないとの報告があったとし、裁判にて真っ向から争うような姿勢を見せていた(関連記事)。そして昨年11月に、3社は和解に至っていたことが明らかになる(Gamespot)。ただし、どのような条件をもって和解となったのかは非公開とされ、結局ソースコードの流用があったのかどうかは不明である。ただ、Bethesdaは裁判で『Westworld』の各ストアからの取り下げを求めており、今回そのとおりの結果となったことから察するに、Bethesdaの主張に分があったと見るべきだろう。

すでに配信終了となった『Westworld』だが、ゲームサーバーは4月16日まで稼動しているとのことで、既存のユーザーはそれまではプレイ可能だ。ただし、App内課金機能は利用不可となっている。Warner Bros.は、まだゲーム内通貨を残しているプレイヤーは、サーバー停止までに使い切ってほしいと案内。そしてファンに謝罪すると共に、これまでのサポートへの感謝の言葉を残している。

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