『スマブラSP』のバージョン1.2.0配信開始。課題とされたオンライン対戦の「優先ルール」と、挑戦者の難易度の仕様を改善


任天堂は本日12月14日、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(スマブラSP)』の更新データバージョン1.2.0を配信開始した。発売日に配信されたバージョン1.1.0に続く更新データでは、コミュニティやSNSなどで疑問視された課題のふたつを改善する内容となっている。変更点は以下のとおり。なお、更新データには、ゲームを快適に遊んでいただくための問題修正など、掲載していない内容も含まれているとのこと。

■オフライン
・挑戦者の難易度を調整しました。

■オンライン
・「だれかと」モードでのマッチングの際に、「優先ルール」で設定した「乱闘形式」が、より反映されやすくなりました。一方でマッチングにかかる時間が長くなる場合があります。また、設定した「優先ルール」通りのマッチングを確約するものではありません。

・専用部屋内の同期通信安定度が向上しました。

■全般
・ゲームバランスの調整を行いました。

・そのほか、ゲームを快適に遊んでいただけるよう、いくつかの問題を修正しました。

・個別の修正、調整が入ったファイターは以下の通りです。
ドンキーコング、リンク、カービィ、ルイージ、アイスクライマー、こどもリンク、ピクミン&オリマー、トゥーンリンク、むらびと、ゲッコウガ、パックマン、ダックハント、しずえ

もっとも大きな変更としては、「優先ルール」の仕様の変更だろう。『スマブラSP』では、見知らぬ「だれかと」の対戦をする場合、優先ルールをオンにすることで、戦うシチュエーションがコントロールできる。最大4人の大乱闘か、1 on 1か。タイム制かストック制か。制限時間は何分か。ステージはどうするのか。どのアイテムの出現を望むか。これらを細かく設定することで、自分の望む環境で戦いやすくなる仕様だった。一方、この優先ルールはユーザーの思うように機能しておらず、1 on 1を望んでいるのに大乱闘に参加することを強いられるといったことも少なくなかった。今回の変更により、優先ルールの形式が反映されやすくなり、望むようなシチュエーションの戦いができる機会が増えるだろう。ただし、一方でマッチングには時間がかかるようになった。

また、挑戦者の難易度調整も、今回の更新データのポイント。『スマブラSP』では、ゲームを一定時間遊んでいたり、勝ち上がり戦闘をしていたり、灯火の星を進める中で挑戦者が現れ、彼らを倒すことでファイターが使えるようになる流れとなっている。この挑戦者が強すぎるのではないかという指摘がSNS上で多く散見されていた。挑戦者が倒しやすくなったとすれば、ファイターのアンロックがスムーズになりそうだ。

なお、任天堂は『スマブラSP』においては、ファイターのバランス調整を実施した際に、詳細な変更点を記したパッチノートを出さない方針であるようだ。『スプラトゥーン2』のアップデートなどは詳細な変更が確認でき、この運営方針が支持を集めていたが、『スマブラSP』では、調整をおこなったことのみに言及する方式となっている。競技性の強いタイトルにて、こうした詳細な変更点を開示しない方針は気になるところ。実際にゲーム内でファイターを動かしてみて、性能の変更具合を確かめることになるだろう。