消えた商船の謎を追う『Return of the Obra Dinn』は10月19日発売へ。『Papers, Please』開発者が生み出す、新たなミステリー


個人開発者Lucas Pope氏は10月11日、『Return of the Obra Dinn』を日本時間10月19日に発売すると発表した。対応プラットフォームはSteam(PC/Mac)で、価格は19.99ドル。先日Pope氏は、同作を今秋に発売すると発表していたが、具体的な発売日が決まった形だ。Steamストアの表記では日本語が確認できることから、日本語に対応して発売されることになりそうだ。

『Return of the Obra Dinn』は、一人称視点の3Dアドベンチャーゲームだ。主人公となるのは、東インド会社のロンドン事務所の保険調査員。1807年の10月14日、大型商船Obra Dinnが、イギリスのファルマスにて発見されたというニュースを聞きつけるところから物語は始まる。Obra Dinnは、5年前の1802年に、51人の船員と多くの商品を積んだままロンドンからオリエントに出港し、突如として姿を消した船である。ファルマスでは、帆が傷み船員のいない状態で見つかった。被害状況を調査する内に、Obra Dinnにて何が起こったのかを知ることになる。

『Return of the Obra Dinn』では、プレイヤーは“当時の商船”の中で探索を進めていく。とはいっても、もぬけの殻の1807年の商船だけでは知れることは限られている。本作の鍵を握るのは、「ドクロの時計」だ。時計にさわることで、プレイヤーはタイムスリップし航海中の頃のObra Dinnの船内を調査することができる。幾度もタイムスリップし商船に隠された謎を解いていくのだ。

Lucas Pope氏は、架空の共産主義国家「アルストツカ」にて入国者を審査する管理官となり、提出された申請書類をチェックしていく入国審査シミュレーションゲーム『Papers, Please』の開発者だ。2D作品として描かれた前作とはうってかわり、今作ではモノクロ調を用いた3Dで物語が描かれる。切り口こそは異なるが、ユニークなストーリーテリングを仕込むPope氏らしさが、映像や配信されているデモ版からすでに感じられる。日本に拠点を構え、すでに4年以上の時間を費やし開発されている『Return of the Obra Dinn』。ついに発売の時を迎えるようだ。