Atari、『Wizardry(ウィザードリィ)』初期5作品の権利を取得。往年の名作RPGを市場に再投入へ、“ゲーム以外”の展開も示唆

Atariは現地時間5月6日、『Wizardry』シリーズの初期5作品について、知的財産権の完全かつ独占的な権利を取得したと発表。ゲーム以外へのIP展開にも前向きな姿勢を見せた。

Atariは現地時間5月6日、『Wizardry』シリーズの初期5作品について、知的財産権の完全かつ独占的な権利を取得したと発表した。

Atariは1972年創業の老舗ゲームメーカーであり、現在はフランスを本拠とするAtari SAのもとで運営されている。アーケードゲームや家庭用ゲームを古くから手がけたことで知られる一方、近年ではAtari VCSといった新ハードを手がけている。また昨年には名作STG『Missile Command』をもとにした新作『Missile Command Delta』も発表するなど、往年の自社IPを新解釈して展開している(関連記事)。

また『Wizardry』は、1981年から続くRPGシリーズだ。パーティー編成や迷宮の探索、モンスターとの戦闘、キャラクター成長などの要素を特徴とし、のちのさまざまなRPG作品に多大な影響を与えたとされる。また同シリーズとしても、これまでに数多くの系列タイトルがリリースされている。なお現在はドリコムから3DダンジョンRPG『Wizardry Variants Daphne』をiOS/Android/PC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中だ。

『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord』

今回そんな『Wizardry』シリーズについて、Atariがシリーズ初期5作品についての権利取得を発表した。具体的なタイトル名は以下:

・『Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord(ウィザードリィ 狂王の試練場)』
・『Wizardry II: The Knight of Diamonds(ウィザードリィII ダイヤモンドの騎士)』
・『Wizardry III: Legacy of Llylgamyn(ウィザードリィIII リルガミンの遺産)』
・『Wizardry IV: The Return of Werdna(ウィザードリィIV ワードナの逆襲)』
・『Wizardry V: Heart of the Maelstrom(ウィザードリィV 災禍の中心)』

Atariはこの5作品の権利を個別に取得するかたち。なお『6』~『8』の権利はドリコムがそのまま保持する。Atariは『Wizardry』シリーズの基盤となる知的財産が25年以上にわたって開発者やファンが利用不可能な状態が続いていたと説明。今回の権利取得を通じ、デジタル/パッケージの流通拡大のほか、リマスター/コレクション版、新作の制作を通じ、これらの作品を再び市場に投入する意向を示した。

さらにAtariはデジタルゲームだけでなく、エンターテインメントフランチャイズを構築する長期計画も発表。今後グッズや書籍のほか、カードゲームやボードゲーム、テレビ番組、映画といった複数媒体への展開も示唆した。「リルガミンサーガ」などとして今なお熱烈な支持を集める『Wizardry』の初期作品が、Atariのもとでどのように発展していくのかには注目が寄せられる。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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