バトルロイヤルゲーム『PUBG』のPS4版が、開発元のお膝元韓国にてレーティング審査通過

 

バトルロイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の開発元PUBG Corp.が、拠点を置く地元韓国のレーティング機関GRAC(Game Rating and Administration Committee)に、同作のPlayStation 4版のレーティング審査を申請していたことが明らかになった。GRACは本日9月19日、『PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS PS4』というタイトルが、18歳以上対象として審査を通過したことを公表している。

GRACは、日本でいうCERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)にあたる機関だ。韓国内でゲームを販売するためには、同機関にて事前にレーティング審査を受け、年齢区分を取得しなければならない。そしてGRACは、それぞれの審査結果を公表しており、時にはそのゲームが正式に発表されるよりも前に公にされてしまうこともある。これはGRACに限ったことではないが、これまでにも多くの未発表タイトルがレーティング機関経由で知れ渡る結果となった。

2017年にPC向けにリリースされた『PUBG』は、Xbox One向けに移植され、早期アクセスにあたるGame Previewとして日本でも発売。そして、先月8月に正式リリースを迎え“製品版”となったばかりである。本作は、いまのところコンソールではXbox One独占タイトルとなっているが、Xbox One版『PUBG』の発表時にマイクロソフトは「Console Launch Exclusive」と表現。その曖昧な言葉の意味をめぐり一部で混乱を招くこととなった。

一方で、PUBG Corp.の親会社Blueholeの幹部Woonghee Cho氏は昨年、海外メディアVentureBeatとのインタビューの中で、Xbox One版は時限独占(timed exclusive)であることを認める発言をしていた。Xbox One版を先行してリリースする理由について同氏は、両社のビジョンが一致していたことや、Xbox OneにはGame Previewという開発を進めながらゲームを販売できる仕組みが存在していたことを挙げている。また、Blueholeの設立者Chang Byung-gyu氏も、Bloombergとのインタビューの中で、のちにPS4版をリリースするためにソニーと協議していると明かしていた。その後同社は、こうした独占か否かという話題には「コンソールでのローンチはXbox One独占である」とするのみで、PS4版について言及することはなくなっていった経緯がある。

今回韓国にてPS4版『PUBG』がレーティング審査を通過したことで、Xbox One版は時限独占だったという話に真実味が出てきたことになる。もっとも、レーティング審査の通過は、実際に発売されることとは必ずしもイコールではない。一方で、先述したようにXbox One版が正式リリースを果たしたこともあり、このタイミングで新たなハードに進出することも大いに考えられる。PUBG Corp.がPS4版『PUBG』を実際に計画しているのかどうか、近く正式に発表されることを期待したい。