『オーバーウォッチ』ハムスターが鋼球型メックを操縦する新ヒーロー”レッキング・ボール”発表&PTRテスト開始。ソンブラのステルス無限化も


Blizzard Entertainmentは6月28日、『オーバーウォッチ』28体目のヒーローとなるレッキング・ボールを正式発表し、同日PCテストサーバー(PTR)上に実装した。レッキング・ボールはハムスターのハモンドが操縦する鋼球型メック(公式ブログ)。敵を分断し、後衛に突撃して混乱を招く機動力の高いタンクである。以下は、ハモンドのオリジン・ストーリー動画だ。

ハモンドは、ウィンストンと共にホライズン・ルナ・コロニーで育った14歳のハムスターである。遺伝子操作の被験体No.08として高い知能を有している。環境への適応能力が高く、探求心が旺盛。ホライズン・ルナ・コロニーにて被験体のゴリラたちが人間の科学者に対して蜂起した際、ウィンストンは地球へと飛びだった。そのときハモンドは、ウィンストンのロケットに即席カプセルを繋いで月面基地からこっそりと脱出。オーストラリアに着陸し、ジャンカータウンで開催されていたメックバトル大会で頭角を現した。大会賞金と共に自由を手にした小さなハムスターは、大きな挑戦を求めて今も世界中を転がりまわっている。

レッキング・ボールのアビリティは以下のとおり:

クアッド・キャノン
自動式の対人用2丁マシンガン。照準でとらえた敵をハチの巣にする

グラップリング・クロー
サブ攻撃。壁や天井にグラップリングを固定して、機体を振り子のように扱う。敵に機体をぶつけてダメージ&ノックバック効果を与える

ロール
ロボットアームを格納し、鉄球状に変形して転がる。移動速度アップ

パイルドライバー
空中から地面に激突し、敵にダメージを与えてノックアップさせる

アダプティブ・シールド
周囲の敵数が多いほど強度が増す個人用シールドを展開する

マインフィールド(アルティメット)
接近感知式の地雷原を発生させる

レッキング・ボールは機動力の高いタンクであり、装甲メックをボウリングのように転がして前線をすり抜け、後衛に混乱をもたらす。周囲の敵が多いほど強度が増すアダプティブ・シールドを展開できるため、突撃して囲まれても、そう簡単には破壊されない。危なくなったらロール能力で転がったり、グラップリング・クローを使ってスイングしたりして危険地帯から切り抜けよう。ロールとパイルドライバーで敵の位置取りを妨害することも得意とする。

ハモンド自身は話せないが、レッキング・ボール機体のコミュニケーション機能を通じて意思疎通を図ることができる

ソンブラのステルス無限化テストも

また、これまで開発チーム内部でテストされていたソンブラの能力調整もPTR上に実装されている(PTRパッチノート)。偵察・潜入という役割を際立てるためステルスとトランズロケーターの効果継続時間が無限になった。ただしステルス中はオブジェクトの争奪ができない。あわせて敵の検知範囲が2メートルから4メートルに拡大、移動速度ボーナスは75%から50%に減少した。トランズロケーターの方は、稼働時間無限・破壊可能になっている。

そのほかPTRアップデートでは、武器の飛距離に応じたダメージ減衰率が調整されている。主に中距離武器の最小ダメージを引き上げるもので、例外として弾速の遅いメイのダメージ減衰を無効に、これまでオート射撃時のダメージ減衰がなかったウィドウメイカーのウィドウズ・キスにダメージ減衰効果を適用(最大50%減)。

これらの変更は現時点ではPCのPTRでのみ適用されている。一方本番環境では、6月26日のアップデートにより、シンメトラをサポートヒーローからダメージヒーローに変える大幅なアビリティ調整が適用されている(関連記事)。