Sci-Fiサバイバルホラー『SIGNALIS』発表。ピクセルアートとローポリゴンを組み合わせ、サバイバルホラー黄金期の恐怖表現を目指す

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ドイツのインディースタジオrose-engineは6月5日、『SIGNALIS』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期は未定。『SIGNALIS』は同スタジオの処女作となるホラーゲームだ。

本作の舞台となるのは、雪に覆われた未知の惑星。宇宙船が不時着し、主人公の女性調査員Replika Elsterが仲間のクルーを探すところから物語は始まる。周辺を探っていると、かつて労働者収容施設として機能していた怪しげな遺構を発見する。その場所を調査するうちに、自分のものではない記憶のフラッシュバックがElsterの頭にちらつき始める。遺構の奥に進むほどに現実と記憶が混在し、境界があいまいになっていく。惑星では何があったのか、そしてクルーはどこへいってしまったのか。化物達が徘徊する遺構にて、Elsterは真実を探すことになる。

『SIGNALIS』は、ゲームシステムとしては、見下ろし型のホラーゲームとなっている。『バイオハザード』と『サイレントヒル』から強い影響を受けており、両作が誕生したサバイバルホラーの黄金時代(おそらく90年代)のタイトルのゲームプレイを目指しているという。具体的には、落ち着かない雰囲気や多層型のレイヤーを導入するほか、暗号や無線といったゲーム内のアイテムを組み合わせて解いていく一人称視点でのパズル、そして常に、弾薬不足で敵と戦うだけでなく逃げなければいけない戦闘など、多岐にわたる“なつかし”のエッセンスを取り入れられている。ピクセルアートと3Dのローポリゴンを組み合わせたグラフィックも、PS1のホラーゲームを彷彿とさせるだろう。

冒頭で述べたように、本作はrose-engineにとって初の商業作品となる。ただし同スタジオは、itch.ioにて『Ascend』や『Coffin Counselling』といった横スクロール型に恐怖表現を導入したホラーゲームをリリースし、高い評価を獲得してきた。『SIGNALIS』も横スクロール型作品として開発されていたが、試行錯誤を重ねた結果2Dスプライトと3Dローポリゴンのゲームに落ち着いたという。トレイラーでは、サバイバルホラーへの回帰を感じさせながらSci-Fi世界の不気味さを演出する、独特の恐怖表現が確認できる。懐かしく、それでいて新しいサバイバルホラーの続報に期待しておこう。

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