PS4向けオープンワールド・ゾンビサバイバル『Days Gone』2019年に発売延期。ソニーが正式に認める


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは3月10日、『Days Gone』の発売時期を2019年に延期したことを明らかにした。昨年12月に開催されたPlayStation Experience 2017にて、ソニーは本作を2018年内に発売するとアナウンスしていたが、このほどPlayStation公式サイトでの発売日表記が2019年に更新(国内では時期未定のまま)。海外メディアUSgamerなどの問い合わせに対して、同社は正式に延期を認めた形だ。本作は、『アンチャーテッド』シリーズのPS Vita向けタイトルなどを手がけたソニー傘下のBend Studioが開発を担当している。

『Days Gone』は、太平洋岸北西部を舞台にパンデミック後の世界を生きる、PS4向けオープンワールド・サバイバルアクションゲームだ。賞金稼ぎだった主人公のディーコンは、人間として生き残るために愛車のバイクにまたがり旅をする。疫病に冒された人間は「フリーカー」と呼ばれるゾンビのような状態になり、思考を持たず動物的な習性により生きた人間に襲いかかる。E3 2016にて本作の発表と同時に公開された映像では、雪崩のように押し寄せるフリーカーの大群から逃れるゲームプレイを収めており、その圧倒的な表現により本作は一躍注目作の仲間入りになった。ゲームでは、探索で入手できる素材をもとにしたクラフト要素や、武器やスキルのカスタマイズ要素など、自由度の高いサバイバルが可能だという。また、森林や雪原、砂漠などさまざまな環境を旅する中で、ほかの生存者と出会い、時に敵対するなど極限状態に置かれた人間模様が展開する。

現時点でソニーは、今回発売延期とした理由について具体的な説明はしていない。もともと2018年という以前の発売予定も大々的に発表されていたわけではなく、PlayStation Experienceでのトークセッション内でSIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏が短く言及したのみだった。また、昨年のE3の時点では時期未定としており、その理由としてBend Studioのクリエイティブ・ディレクターJohn Garvin氏は当時、ソニーからはオープンワールドのAAAタイトルとして素晴らしい作品にすることを前提に、時間とリソースを与えられているとコメントしている。Bend Studioは昨年、開発規模の拡大に対応するためにスタジオを移転しており、こちらからもソニーからの積極的な支援を受けていることをうかがえる(関連記事)。開発に何かトラブルが起こったというよりも、作品のクオリティを優先した発売延期と捉えるべきなのかもしれない。今年の発売を楽しみにしていたファンにとっては残念なニュースだが、6月のE3などのイベントでは何らかの続報が聞けることを期待したい。