『Fallout 3』を『Fallout 4』のエンジンで再構築する大型Mod「Capital Wasteland」開発中。最新技術であの閉塞的な世界を描く


Mod制作チーム「Road To Liberty」が大型Mod「Fallout 4: Capital Wasteland(以下、Capital Wasteland)」を開発中だ。同Modは『Fallout 4』にて使用されているCreation Engineを導入することで『Fallout 3』の世界の再構築を目指すというもの。『Fallout 4』上で動くModとして制作されているようだ。2016年から開発が続けられており、今月1月14日にはティザー映像が公開された。もともとビジュアルが映える作品ではあったが、さらに抑圧的な雰囲気がさらに磨かれている印象だ。

https://www.youtube.com/watch?v=f8puUBTt5xk

開発チームは、「Capital Wasteland」を『Fallout 3』の「非公式リメイクもしくはリマスター」と呼ぶように、オリジナル作品に含まれたクエストやモンスター、マップなどをすべて作り直すという。なお、配信されたDLCの内容はいずれも含まれないようだ。『Fallout 4』向けの大型Modといえば「Fallout 4: New Vegas」を思い起こす人もいるだろう(関連記事)。あちらは『Fallout New Vegas』を最新技術で描きつつも、新たなコンテンツを実装することを目標としているが、こちらはあくまで『Fallout 3』の世界を忠実に再構築することを目指しているようだ。

一方で、オリジナルの特徴をあえて引き継がない面もあるという。というのも、『Fallout 3』といえば緑がかったビジュアルが特徴的だ。しかしそのフィルターを本作には適用せずに、Creation Engineの気候のエフェクトなどを用いてあの独特の閉塞的なビジュアルを再現するとのこと。また「Capital Wasteland」『Fallout 4』にあったような居住地を用意することは難しいものの、それに近いシステムを新たに導入することを示唆している。チームメンバーはMod制作実績のある5名のほか、多数の協力メンバーを擁している。開発に参加するメンバーは随時募集しているとのこと。

ゲームシステムというよりはビジュアル構築に注力しているということもあってか、グラフィックの制作はかなり進んでいる印象だ。ただオリジナルが膨大なボリュームを誇る作品であるので、完成はかなり先であるとしており、いつリリースされると言うことはできないと強調している。ひとつの作品レベルの規模となる大型Modは、完成に膨大な時間を要することは言うまでもないだろう。「Fallout 4: New Vegas」と同じくアップデート報告をながめながらのんびり待つのがよさそうだ。