『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』のプログラマーが変わり種の新作『Legendary Gary』を発表。実生活とゲーム内世界を行き来するADV

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『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』にてプログラマーを務めたEvan Rogers氏は11月29日、個人開発タイトル『Legendary Gary』を発表した。本作はRPGをプレイしているGaryという男性が主人公のアドベンチャーゲーム。プレイヤーはリアルな世界でのGaryが一人前の人間になれるよう、そしてバーチャルな世界では伝説の戦士になれるよう、彼を導いていく。リリース時期は2018年早期で、対象プラットフォームはWindows(Steam)となっている。

ある日Garyは、実家の玄関前に置かれた謎の箱を発見。開けてみると、なかには「Legend of the Spear」というゲームのダウンロードコードが書かれた紙切れが入っていた。早速ゲームを起動してみると、それはWinkaliと呼ばれる戦士とその仲間たちの冒険を描くファンタジー系RPGであった。ゲーム内世界の住人を守るべく、怪物たちとの戦いの日々に明け暮れるGary。だが現実世界での彼はお腹がぽっこり出ており、お世辞にも格闘に向いた体型とは言えない。親には口答えし、異性の友人に誘われてもゲームを遊びたいがあまり断ろうか悩むという、これまた立派とは言いづらい人間だ。そんな彼が実生活上の難題をどのようにして乗り越えていくのか、プレイヤーはGaryの発言・行動をコントロールすることでその行方を左右していく。

ゲーム内世界では、Winkaliとしてヘクスマップ上で行われるターン制バトルを攻略していくことになる。攻撃、移動、休憩、防御、特殊技など、味方パーティーの行動をターンごとに選択。プレビュー機能により各ターンがどのように展開されるのか、行動を確定する前に確認できるため、焦ることなくじっくりと対処法を探っていける。

ゲームを先へ進めると、味方が使える技の種類が増えると共に、敵の戦術も高度になっていく

こうしてリアルとバーチャル、2つの生活を行き来しはじめるGary。だが途中で彼は、実生活上での会話がゲーム内世界のキャラクターのセリフとして再演されるという、奇妙な現象に気づく。はたして「Legend of the Spear」はただのゲームなのだろうか。それとも……

毒々しい緑と紫が目立つヨーロピアンコミック風の手書きアニメーションと、「xXsickXx」氏によるシンセポップ調のサウンドトラックが特徴的な『Legendary Gary』。日中は実生活上で、夜間にはゲーム内世界で戦うGaryの姿には、ゲーマーとして同調できるものがありそうだ。

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