『Fate/EXTELLA』国外のユーザーにも支持され順調なスタート。先週のSteamセールスを観測する「振り返りSteam」


Steamストアにおける「全世界売り上げ上位」を観測し、チャートに浮上した最新作や注目作を独断と偏見で紹介する週間連載企画「振り返りSteam」。第十八回となる今回は7月24日(月)から7月30日(日)のSteamランキング情報をお届け。

Fate/EXTELLA

今月26日に発売された『Fate/EXTELLA』が順調なスタートを切っている。同作は、サーヴァントを操作し迫りくる多数の敵を倒していくアクションゲームだ。SteamSpyによると売上は約2万本とそれほど多くないものの、900件弱のレビューが寄せられ、レビューステータスも「非常に好評」となっており、今後伸びていくことを予感させる。特筆すべきは、レビューのほとんどが国外ユーザーのものであるという点だ。『Fate』は日本では絶大な支持を得ているコンテンツであり、どうしても国内向けというイメージがつきがちだ。しかし日本人ユーザーのレビューは少なく、英語と中国語の好評レビューで埋め尽くされている。爆発的ヒットとは言えないものの、国内外ユーザーに受け入れられ、堅調なスタートを切ったといってもいいだろう。

Dark and Light

今月7月21日に発売された『Dark and Light』がその勢いを維持している。同日に発売された『Kingdoms and Castles』『Dream Daddy: A Dad Dating Simulator』と売上チャート上位を競っていたが、先週はサバイバルMMOに軍配があがった形だ。本作は中国を拠点に置くSnail Gamesを母体とするSnail Games USAが開発・販売を担当している、かつ簡体字と繁体字の両方をサポートしているということもあり、中国人プレイヤーがとても多いことも特徴だ。Steamレビューステータスが賛否両論でありながら着実に売上を伸ばしているのは、ゲームの内容はもちろん、サンドボックス型のMMOというジャンルの強さや特定の国のプレイヤーに支えられることが理由にあげられる。

The Sexy Brutale

セールが実施されている『The Sexy Brutale』が上位に顔を出している。海外での発売時期が4月で、国内向けに販売されるようになったのか7月と考えると、今回の半額セールはやや値下がりのスピードが早く感じられるものの、プレイを待ち望んでいたユーザーとしては嬉しいのではないか。本作は英国の豪邸を舞台に繰り広げられる殺人事件を防ぐアドベンチャーゲーム。海外で高い評価を得ており、日本一ソフトウェアからPlayStation 4版が発売されているほか、今秋にはニンテンドースイッチ版が発売される。どのハードでもローカライズがなされているので、自分の好みのハードでプレイするといいだろう。

首位に復帰したのはおなじみ『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』。先週AUTOMATONで紹介した、発売もしくは正式リリースされたタイトルは以下のとおり。

7月26日 『Aven Colony』Steamで販売開始。 地球から遠く離れた惑星に住みよい都市を築く、入植シミュレーションゲーム
7月26日 『Super Cloudbuilt』Steam/PS4版が国内発売開始。瀕死の女性兵士が精神世界を駆けるハイスピード・パルクールアクション
7月26日 古代文明風RPG『Pyre』SteamとPlayStation 4向けに配信開始。『Bastion』『Transistor』を手がけたSupergiant Games新作
7月27日 『Citadel: Forged with Fire』Steamにて早期アクセス販売開始。魔法使い限定のマルチプレイ・オンラインRPG
7月28日 『Foxhole』早期アクセス販売開始。前線基地を建て、地下壕を掘り、兵站線を構築するMMO大戦ストラテジー
7月29日 メトロイドヴァニアACT『Sundered』Steam/PS4で国内発売開始。異形のモンスターの大群を前に、穢れた力と人間性を天秤にかける