『アンチャーテッド』の実写ショートフィルム公開。『Destiny 2』のケイド6役として知られる俳優ネイサン・フィリオンがネイサン・ドレイクを演じる

 

『Destiny 2』のケイド6役として知られる俳優ネイサン・フィリオンがネイサン・ドレイクを演じる、『アンチャーテッド』の非公式ショートフィルムが公開された。ディレクターを務めたのは若き映画監督Allan Unguarである。

ファンメイド作品として製作された「UNCHARTED -Live Action Fan Film」は、ヒスパニック系ギャングに拉致されたネイサン・ドレイクが尋問を受けるシーンから始まる。なんとか危機的状況から抜け出したドレイクはギャングの豪邸内に忍び込み、16世紀に行方を眩ませた財宝の手がかりを盗み出してから派手な脱出劇を見せる。ゲームでいうイントロ・シーンに値するだろう。ドレイクらしい軽いジョークや、ゲームを意識した肩越し視点の銃撃シーン、葉巻をくわえたサリー、彼らと行動を共にするエレナとの掛け合いなど見どころたっぷりだ。

Kotakuのインタビューに応じたフィリオン氏は、共通の友人を通してディレクターのAllan Unguar監督と出会ったことを明かした。同監督が『アンチャーテッド』シリーズの大ファンであることから今年5月撮影に踏み切ったとのこと。ソニーに企画を売り込んだわけではなく、あくまでもファンメイドのショートフィルムとして製作された。そのため現時点では、商用展開が予定されているわけではない。

Naughty Dogが開発する『アンチャーテッド』と『ザ・ラスト・オブ・アス』に関しては、公式の映画化プロジェクトが存在する。ただし、いずれも本格始動には至らないまま頓挫している。両シリーズとも既にシネマティックな物語として完成されているため、開発元のNaughty Dogとしてはゲームと同じ物語を再現することに前向きではないのだ。

『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』

ただ2017年には、映画「スパイダーマン:ホームカミング」で主人公ピーター・パーカーを演じたトム・ホランド氏が、若かりし頃のネイサン・ドレイクを描くというアイデアを製作陣に売り込み、Druckmann氏の関心を引く。Druckmann氏は「DICE Summit 2018」にて「若きネイサン・ドレイクを通じて、ゲームのメインシリーズ4作品とは違う物語を描くというのは、ゲームと同じ物語を再び語るよりもはるかに面白いアイデアだと思います」と述べている(Collider)。今回ショートフィルムでネイサン・ドレイクを演じたネイサン・フィリオン氏は47歳。大人のネイサン・ドレイクとして違和感のない演技を見せているが、公式映画化プロジェクトの構想とは外れるため、公式映画化にあたり主演として採用される可能性は低そうだ。

なおネイサン・フィリオン氏は『Destiny 2』の人気キャラクターであるケイド6の声優を担当している。9月5日に配信される同作の大型DLC「孤独と影」では、アナウンス・トレイラーの内容からケイド6がシリーズから離脱するとも推測されている。開発元のBungieがPCGamerのインタビューにて「ケイド6は死ぬ。間違いなく死ぬ。100%死ぬと約束するよ」と何度も念を押していたほどだ。

これを受けてフィリオン氏はKotakuに対し、スケジュールの都合により同トレイラーおよび「孤独と影」DLCではケイド6を演じておらず、代役として『アンチャーテッド』シリーズでネイサン・ドレイクを演じたノーラン・ノース氏がケイド6の声を担当したと答えている(ノース氏は『Destiny 2』にて、プレイヤーのゴースト役も演じている)。ちなみにフィリオン氏はケイド6が死亡するという見立てには懐疑的なようだ。「個人的には、ケイド6が死ぬとは思っていないよ。だって彼はガーディアンだよ?」。