魔法&剣戟アクション『Mirage: Arcane Warfare』3日間の無料プレイ実施。人口減を止める起死回生の策となるか

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Torn Banner Studiosは6月8日、『Mirage: Arcane Warfare』(以下、Mirage)の無料プレイ期間を、日本標準時6月9日午前2時から6月12日午前5時にかけて実施する旨を発表した。また6月22日までのセール期間中は、通常価格2980円のところ10%オフの2682円で購入できる(特典付きのSpecial Editionも10%オフの3582円)。

本作は5月24日にリリースされたPC向け(Steam)の1人称視点・マルチプレイ対戦ゲーム。Torn Banner Studiosの過去作『Chivarly: Medieval Warfare』(以下、Chivalry)の剣戟アクションに、魔法の概念とアラビアン・ファンタジーの世界観を加えた作品である。プレイヤーは6つのクラスから操作キャラクターを選択し、「チームデスマッチ」「エスコート」「アリーナ」など10対10、6対6、または3対3のチーム対戦マッチに参加する。反射神経が問われる剣戟アクションが苦手でも、複数の魔法を使ったコンボ技で相手を翻弄したり、ヒーラーとして味方のサポートに徹したりと、剣戟以外の部分でも楽しめる。

『Chivalry』開発者の新作を無料で試せるというのは嬉しい報せではあるが、本作は5月24日にリリースされたばかり。無料プレイ期間に入るには早すぎるようにも思える。正式なデータではないが、SteamSpyによると本作のユーザ数は伸び悩んでおり、リリース初日のピーク時同時接続ユーザ数(CCU)は120人前後(前作『Chivarly』は現在もピーク時1000人以上をキープしている)。接続障害の影響があったとはいえ、6月7日時点ではピーク時でも40人前後と苦しい状況である。ピーク時でこの人数ということは、人の集まりにくい時間帯では6対6、10対10という本来の人数で対戦することは難しいだろう。人がいなければ残されたプレイヤーも満足にプレイできず、ゲームを去ってしまう。この悪循環を避けるためにも、無料施策によりプレイヤー人口にブーストをかける必要があったのだ。

プレイヤー人口の問題に関しては開発陣も言及しており、今回の無料プレイ期間はいわば本作の「再ローンチ」と言える。振り返ってみると、5月中旬に実施されたオープン・ベータテストでも、無料でプレイできるにも関わらず、ピーク時のCCUは1000人に達していなかった。前作『Chivalry』で知名度を高めたスタジオの新作にしては少なすぎる。ゲームの存在が十分に知れ渡っていなかった可能性はあるだろう。新規リリース作品が比較的少ない6月中旬に無料プレイ期間を設けることで、コミュニティが活性化することを期待したい。

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