水に覆われた世界を脱出ポッドで探索する『Aquamarine』開発中。メビウスから影響を受ける手書きアートが光る

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第583回目は『Aquamarine』を紹介する。

インディースタジオMoebial Studiosが『Aquamarine』を開発中だ。『Aquamarine』は、ローグライク要素を部分的に取り入れた探索ゲーム。舞台となるのは、水で覆われた未知の惑星だ。宇宙を飛行しているプレイヤーが、突如この惑星に墜落したところから物語が始まる。脱出ポッドに乗り込み、謎だらけの世界を探索。そうするうちにプレイヤーは、惑星と主人公について知っていくことになる。

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本作は、フランスのアーティストであるメビウス(Moebius)ことジャン・ジロー氏から強く影響を受けていることが最大の特徴である。Moebialというスタジオ名も、巨匠に敬意を表してつけられたものであるという。細い線や淡い彩色、細かな描き込みや陰影表現など、メビウス作品を強く思わせるグラフィックが目を引く。そのほか、同じくフランス生まれのアニメ『ファンタスティック・プラネット』やゲームとしては『MYST』や『Don’t Strave』の影響を受けているとのこと。音楽に関してはフランスのアーティストのJean-Michel Jarre氏や『Hyper Light Drifter』のDISASTERPEACE氏のサウンドから影響を受けていると話すように、ダークなシンセサウンドが光る。数多くの作家の影響を受けながら、ゲームの独特な雰囲気が生み出されている。メビウスから影響を受けた作品としては、先日『Sable』という美しいアドベンチャーゲームが発表されたが、『Aquamarine』ではまた異なる美しい世界が描かれている。

ゲームシステムとしては、デモ版をさわった感触では、水中を舞台とした“不思議のダンジョン”であるという印象を抱いた。ゲームはターンベースで進行し、水中の中を探索していく。クリックをして、移動する場所を選び進んでいく形だ。ターンが進めば、電力や空気といった値が減少していくサバイバル要素も備えられており、道中の泡などを取得することで、これらの値を回復していく。未知の敵が回遊しており、敵はプレイヤーを攻撃することもあれば、無視することもある。敵や環境を含めた“未知との遭遇”も本作のテーマ。脱出ポッドのカスタマイズ機能などの追加されていくようだが、プレアルファ版のデモは装備の概念もなくイベントもない状態なので、ゲームデザインはこれから本格的に詰めていくといったところだろうか。世界のさまざまな要素がプレイヤーに対しインタラクションしたり、昼夜の概念が導入されているなど、“変化”のエッセンスが加えられていくようなので、今後の開発に期待したいところ。

本作の開発を手がけるMoebial Studiosは、アメリカ・ニューヨーク州のブルックリンに拠点を構えるスタジオ。ジャーナリストであるPatric Fallon氏が、デザイナーであるTonje Thilesen氏とともに、クリエイティブな趣味として本作の開発を始めたという。ともにゲームの制作経験はあったが、ゲームを作るうちにはっきりとしたビジョンが生まれ始め、製品にすることを決意。今年の6月から2人はフルタイムで開発を進めつつ、新たなスタッフ2名とゲーム作りに取り組んでいるようだ。

スタジオは、現在『Aquamarine』の開発資金を募るKickstarterキャンペーンを実施中。2万5000ドルのゴールを目指している。対応プラットフォームはWindowsおよびMac。クラウドファンディングキャンペーンが成功すれば、2019年2月にベータテストをおこない、5月に発売できるとのこと。本作の世界観を気に入った方は、出資を検討してみてはいかがだろうか。

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