エイリアン、恐竜、巨大カニ。複数の惑星間にまたがるSFオープンワールド『Freeman: Star Edge』が開発中


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第362回目は『Freeman: Star Edge』を紹介する。

本作はKK Game Studioが開発するオープンワールド型の3人称視点アクションである。マルチプレイではなくシングルプレイ向けのタイトルだ。プレイヤーは銀河の果てに追いやられた追放者として惑星間を旅する。トレイラーおよびゲームプレイ動画を見る限り、野生動物やエイリアンとの戦闘、レーザー銃を使った鉱物の採掘、マイハウスやキャラクターのカスタマイズといったオープンワールドゲームでよく見られる要素が網羅されている。

NPCからアイテムを盗んだり、フィールド上のガラクタを拾う様子からは、Bethesda Softworksのオープンワールドタイトルからの影響も感じとれる。ただし舞台設定は大きく異なる。複数の惑星間をまたがるオープンユニバース型となっている点が本作の特徴といえるだろう。惑星によって生態系や気象は異なる。ネオンが輝く未来都市、凍りついた古代文明の遺跡、エイリアンの生息地、世紀末な無法地帯、宇宙ステーションなどロケーションは豊富だ。

https://www.youtube.com/watch?v=HH2GssnIAc4

キャラクターのカスタマイズ要素としては、性別を選べるほか、髪型・肌色・化粧を調整できる。サバイバルゲーム風のインベントリ画面には頭部と身体部分に分かれた装備スロットがある。武器はSF色の強いライトセイバー風の近接武器と現代風の銃器がまざっている。キャラクタークラスは、レンジャー、ウォリアー、トレーダー、シーフ、リーダー、ヒーラー、権力者、探検家、技術士の9種類。幅広いロールプレイを期待させる。

戦闘は近接武器と銃器を扱ったベーシックな3人称視点アクションである。ただしプレイヤーキャラクター1人で戦うのではなく、複数のNPCと分隊を組める。各メンバーの装備品やスキルセットを管理しながら野生動物やエイリアンを倒していく。傭兵部隊として賞金首を追う好戦的なアプローチ以外にも、のんびりレアメタル採掘に励んだり、あてもなく惑星間を遊泳するプレイスタイルも可能だという。

スケールが大きすぎてゲームプレイのイメージがつかない、というのは野心的なインディープロジェクトにありがちな悩みである。とくに宇宙というフロンティアを開拓していく野心的なタイトルは、ロマンの大きさと同じだけ「正式リリースまでたどり着けるのか」という不安が大きい。『Freeman: Star Edge』も例外ではない。現時点ではゲーム内容も漠然としている。それでも本作のようにフロンティア精神に突き動かされたようなプロジェクトというのは、いつだって応援したくなる魅力を備えている。期待と不安を抱きながら、その行方を追っていきたい。

『Freeman: Star Edge』の対象プラットフォームはPC。Steam Greenlight プログラムに登録済だ。スケジュールとしては2017年3月末にデモ版を公開、その後9月から早期アクセスを開始し、12月の正式リリースを目標としている。