海外で人気の宇宙探索アドベンチャー『No Man’s Sky』、実際はどんなゲーム?

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リリースされて以来、海外で話題を独占している『No Man’s Sky』。イギリスのセールスチャートではPlayStation 4版が首位に、またSteamでは売上トップを飾るなどセールスも好調だ。1800京を超える惑星が存在する宇宙を探索するという同作は、賛否両論あるものの、海外で一定の支持を集めている。こうして多くプレイヤーが遊んでいる一方で、『No Man’s Sky』はプレイしていないユーザーにとってはどのようなゲームか想像しにくいという声も依然として存在する。今回、「気になるけれど、内容がわからないので手が出にくい」というユーザーのために、ゲームの流れと内容を簡単に紹介していきたい。

探索、換金、強化

本作の主な流れは探索、換金、強化のみっつのフェイズに区切ることができる。まずは探索だ。『No Man’s Sky』を始めると、プレイヤーは惑星に放り出されることになる。惑星はとにかく広く、さまざまなものが存在している。ポイントは、探索で発見したものは基本的になんでもお金になるというところだ。原生生物や植物、アウトポストなどをスキャンやインタラクトすることで、図鑑のようなデータとして記録される。それらのデータをオンラインにアップロードすることでお金を手に入れることができるというわけだ。ひとつひとつの額は小さいながらも、ひとつの惑星の図鑑を完成させることで宇宙船を買えるほどの額が手に入る。

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探索で得られるのはお金だけではない。惑星内には現地のコロニーがあり、その内部や周辺にはさまざまなアイテムが眠っている。特に内部はお宝の宝庫だ。クラフトに必要な設計図が発見できたり、新たな言語を学んだりすることも可能だ(言語については後述する)。そこに住まう異星人と遭遇した際には、適切な振る舞いをすれば希少なアイテムをもらうことができる。コロニー以外の古代遺跡や廃墟からは、普段目にすることのない資源や設計図を入手できることもある。このように、惑星内に存在する建物や施設からは何かしら興味深いものが手に入るので、探索するメリットは大きい。

もちろん、探索の延長にある採掘も重要な要素だ。そこら中で見かける鉄を大量に採掘し売りさばいてもよし、希少なヘリジウムを中心に狙ってもよし、飛び回るロボットを撃ち落としアルミニウムを集め換金するのもよし。効率の良さでいえば探索よりも採掘の方が優れており、惑星によって採れる資源の特色も異なっているので、お金を稼ぎたいなら、良い鉱石が採れる惑星を追い求めていくといいだろう。

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手に入れたアイテムは売りに行く

惑星で手に入れたアイテムは、交易所で売却できる。交易所は惑星内に存在していることもあるが、基本的には宇宙ステーションに行くのが手っ取り早いだろう。地域によって価格に特色があり、プルトニウムが高く売れるところもあれば、安くでしか売れないところもある。慣れてくれば、地域による価格の差異を利用した商売をするのもいい。

序盤はインベントリの空きに余裕がないこともあり、アイテムは貯蔵せずとっとと売り払ってもいいだろう。惑星を探索しアイテムや資源を手に入れ、宇宙ステーションで売る。これをしばらく繰り返すことになる。

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お金を使って強化する

アイテムを売却して得たお金の使い道は、採掘道具や宇宙船といった探索には不可欠な装備をアップグレードしていくことと、クラフトするための素材を買うことだ。本作は、とにかく序盤は制約が多く不便さを感じることが多い。初期の装備は、インベントリが少ないゆえに持てるアイテムに限りがある。この状態だと、インベントリの都合で探索の途中で引き上げざるを得ない状況も多々生まれてしまう。そこで、大金を払い宇宙ステーションなどに存在する異星人に装備の交換を持ちかけることで実質装備のアップグレードが可能となる。彼らの装備はインベントリが多く、より多くのアイテムを抱えることができるすぐれものだ。しっかりお金をためて探索装備を買えば制約が少なくなり、より長い旅を楽しむことが可能となる。

しかし、これだけではただ持てるアイテムの量が増えただけに過ぎない。ある意味では、プレイヤーの能力を強化するテクノロジーの方が重要なのかもしれない。テクノロジーを新たにクラフトし、探索装備にセットすれば、採掘のビームの力を強くしたり、宇宙船をより速く移動できるようにしたり、宇宙服を寒さに強くしたりすることができる。必要な素材を買ったり拾ったりしつつテクノロジーをクラフトすることで、プレイヤーはどんどん強化されていく。しかし、クラフトしたテクノロジーはインベントリ内を占有するので、どちらにせよインベントリの多い宇宙船などが必要になってくるということだ。

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主だったシナリオがないと言われがちな『No Man’s Sky』であるが、「宇宙の中心へ向かう」という目標は存在し、そのルートをざっくりと示してくれる。探索や発見を重ねてアイテムを入手し、それらの一部を売ってお金を稼ぎ、そのお金で強化しながら新たな惑星を目指す。それが本作の流れとなる。

サバイバルはなく、定住もできない、協力対戦といったマルチプレイもない

よく誤解されがちであるが『No Man’s Sky』はサバイバルゲームではない。はっきり言うと、緊張感もそれほどない。確かに本作では、気候変化によって体温の調整が求められたり、定期的に健康維持装置のチャージが必要になったりするが、おおかたのことはそこらへんに落ちている鉱石で解決できる。戦闘にかんしても緊張感はそれほどなく、地上戦や宇宙船でのドッグファイトも存在しているが、メニュー画面を開けばゲームは停止し、アイテムで回復ができる。大量の敵に囲まれた際には焦ることもあるが、サバイバルゲームのようなシビアなパラメータ管理も難しい戦闘もない。

加えて、本作は「惑星に住む」という遊び方はできない。家を作ることもできないので、そもそも住むという概念が存在しない。資源が豊富だったり、図鑑のコンプリートが目的だったりするのでひとつの惑星に滞在することはあるものの、惑星は一度訪れおおかた探索が終われば帰ってくることもあまりないだろう。あくまで新たな星を渡っていくことが基本となる。家作りなどはのちのアップデートでは実装されることなども示唆されているものの、具体的な話も耳にすることはないので、現時点では期待しないほうがいいだろう。

そして弊誌でも何度か取り上げたが、『No Man’s Sky』は協力や対戦といったマルチプレイ要素はない。図鑑のアップロードなど遠くで誰かと薄くつながっている、という程度のものだ。今後のアップデートによってオンライン要素はより充実するようであるが、本作はほぼシングルプレイのゲームであると考えていい。

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探索と発見が楽しい作品

繰り返すが、『No Man’s Sky』は探索、換金、強化のサイクルでゲームが流れていく。むしろ、宇宙という広大な世界を舞台に、このみっつのフェイズをかなり特化させた作品とも言えるかもしれない。本作の醍醐味は、探索と発見だ。新たな惑星に飛んで行く時、上空から怪しげな施設が見えた時、建物の内部に異星人を見つけた時、プレイヤーを思わずワクワクさせる魅力があることは間違いない。探索と発見の楽しさという意味では、前述した言語の習得も外せない。世界に散らばる言語を集めていくと、最初はコミュニケーションをとることができず不快さが勝った異星人がどんどん親しく感じられるようになる。言語を理解していると会話の選択肢も的確に選ぶことができ、レアアイテムの入手につながるなどの恩恵も大きい。

『No Man’s Sky』はスケールが大きなゲームであることは間違いないが、探索と発見という部分にフォーカスが絞られた作品でもある。今回は言及していない不具合や不親切な点については、追々掲載予定のレビューにて触れる。

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