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『ロックマン: デュアル オーバーライド』先行プレイ感想。前作「ダブルギアシステム」から一新、シリーズの“ツボ”を押さえた正統進化
『ロックマン: デュアル オーバーライド』はナンバリング第12作に相当するシリーズ最新作。本記事では、体験会で得られた本作のプレイフィールを紹介する。

弊誌AUTOMATONは8月7日、株式会社カプコンよりアクションゲーム『ロックマン: デュアル オーバーライド』の先行体験会に招待された。この体験会では、大ボス「トゥインクルガール」との戦いのほか、同ボスに至るまでの道のりをPS5とNintendo Switch 2で遊ぶことができた。本記事では、体験会で得られた本作のプレイフィールを紹介する。
『ロックマン: デュアル オーバーライド』は、アクションゲーム『ロックマン』シリーズの最新作だ。カプコンによると、本作はナンバリング第12作に相当する作品で、2018年発売の『ロックマン11 運命の歯車!!』以来8年以上ぶりに登場する新作となる。

今回の体験会は1時間半程度のプレイ時間で、先述したトゥインクルガールのステージを遊ぶことができた。ステージは3面構成。中ボスを倒しながら進み、最後にトゥインクルガールと戦うという作りだ。カットシーンやオープニングなどは見れなかったため、ストーリーがどういった展開になっているのかは不明だが、トゥインクルガールにはDWN(ワイリーナンバーズ)が設定されているのが確認できた。恐らく(いつものように)ワイリー博士が絡んだ物語になっている可能性が高いだろう。
本作の基本的な流れは、横スクロールでプラットフォーム要素のあるステージを進んで、ゴール地点にいるボスを倒すという『ロックマン』シリーズでおなじみのスタイルだ。道中には消える足場なども登場。クリアするためには過去作と同様に、適切なジャンプタイミングを見極める集中力やキャラコンの上手さなどが要求される。

チップ選択で変化する遊び
大きく変わった点としては、前作『ロックマン11』の目玉機能だった「ダブルギアシステム」は廃止。装備したい強化ギア(チップセット)を、ステージに入る前に選択するシステムへと変更された。体験会で使えたチップセットは「バリア」「バスター強化」「ラッシュ」の3種類。前作で多くのプレイヤーがお世話になった、周囲の時間を遅くする「スピードギア」に相当するチップが存在するのかは不明であり、少なくとも体験会の範囲では使用できなかった。
「バリア」は、起動するとロックマンの周囲に球状の防御フィールドを展開するチップだ。敵が放つ射撃攻撃などを吸収するが、一定ダメージを受けるか時間が経過すると壊れるようになっている。また強い攻撃なども防ぎきれず、一撃で崩壊してダメージを受けてしまう。完璧ではないが、敵の位置やボスの攻撃などを把握しきれていない序盤に使うことで、被弾を抑えつつ、ステージを進むことを助けてくれるチップという印象を受けた。

「バスター強化」はその名の通り、ロックバスターを強化してくれる。具体的には起動すると、強チャージショットを一度に2連射することが可能。ギアの起動時間内なら複数回使うことも可能で、初期段階では合計4発のチャージショットが撃てるようになっている。
また同チップを装備していると、ロックバスターが自動でチャージされる。地味だがこれがかなりの便利機能。攻撃ボタンを長押ししなくて良くなるため、回避やジャンプ移動に集中できるからだ。どんな敵でも倒してしまえば、攻撃されることはない。ということで筆者はプレイに慣れてきたころから、この強化チップを愛用していた。

最後の「ラッシュ」は、ロックマン本体が強化されない代わりに、“名犬”ラッシュを召喚してジャンプ台になってもらえるというものだ。今回遊んだ範囲では、そこまでお世話になる機会はなかったのだが、隠し要素やコレクタブルを集めようと思うと重要なギアになりそうだ。まずはバリア、慣れたらバスター強化、やり込む場合はラッシュ、といった風にプレイ時間が進むにつれて、使うチップが変化していく作りになっている印象だ。
今回の“討伐対象”であるトゥインクルガールは、ボス選択画面の左上に位置しており、比較的早めに戦うことが想定されたボスと思われる。ただ、その割には道中のアスレチックの難易度は高めであると感じた。特に難所なのが時間が経つと爆発する、花火型の足場。飛びやすいタイミングを待つと落下するので、即断即決でジャンプしなければならない。また足場の周辺に敵が浮遊しているポイントがあり、バスターを撃ちながら飛んでいくという忙しい操作を求められる場面もあった。実を言うと、最初はあまりにも進めず、時間制限内に体験ゾーンをすべてクリアできるか、少し心配してしまったほどだ。


だがここで、用意されていた特殊武器「ジェットスティンガー」が大活躍してくれた。ジェットスティンガーは(空中)ダッシュで突進して敵に体当たりするという装備。地形を無視した移動にも使えるという便利な特性を有しており、花火ゾーンで“乱射”することで無事進むことができた。ジェットスティンガーを獲得できるボスの情報は公開されなかったが、ボス敵を倒す順番もスムーズにゲームを進めるためには重要になりそうだ。
1ステージに3マップ、歯ごたえあるボス戦
ここからは、今回戦えたボスについてお伝えしよう。ステージ1面の中ボスは「ドンプレスドン」。フィールドを占拠しつつ攻撃してくる巨大な敵だ。とはいっても、最初のボスということでプレイヤーの腕慣らし的な側面もあるのだろう。冷静に敵の動きを見て動けば、割とスムーズに倒すことができた。基本的な操作方法と、強化チップの活用法を学ぶための敵として用意されたボスだったのかもしれない。

2ステージ目の中ボスは「アストロマンR」。『ロックマン8 メタルヒーローズ』などに登場した「アストロマン」の複製機という設定だ。先ほどのドンプレスドンよりも本格的な難易度のボスとなっており、2つのオーブを展開しつつこちらに襲いかかってくる。あまりアストロマンRに集中しすぎると、オーブからのダメージが積み上がっていくので、画面全体に気を配るマルチタスク力も求められる。
そんなアストロマンRとの戦いも、ギアの選択によって戦い方が変わるのが特徴だ。例えばバリアを選んでいるなら多少のダメージは無視できるが、バスター強化やラッシュだと回避にも気を配らないといけない。最初は攻撃に翻弄されてしまい何度もデスしてしまい、リトライを続けてやっと倒すことができた。その後、何度か再戦もできたのだが、最後まで勝率は安定しなかった。

3ステージ目では、先述したトゥインクルガールがロックマンの前に立ちふさがる。ステージの“トリ”を飾る敵だけあり、ドンプレスドンやアストロマンRとは比べ物にならないほど苛烈な攻撃を繰り出してくる強敵。トゥインクルガールの攻撃は、花火を使った範囲攻撃が多く、潜り抜けるのも一苦労。当然、その他の攻撃も織り交ぜてくるので、気が抜けない激戦を筆者は繰り広げることになった。


そんな強敵のトゥインクルガールだが、同ボスを倒すにあたってお世話になったのが、最後の追加要素「オーバーライドモード」だ。この機能は、前作のデュアルギアに近いもので、起動するとロックマンの装甲が展開。バスターの攻撃力が上がり、より強力なチャージショットも撃てるようになる。またオーバーライドモードの起動中は、特殊武器を無制限に撃つことができる。これが“最後の一押し”にとても有効なのだ。
ただオーバーライドモードはメリットだけの最強モードではない。一定時間が経過して終了すると、ロックマンがオーバーヒートしてしまうのだ。この状態は数十秒続き、オーバーヒート中はロックバスターの連射が効かなくなってしまう。特にボス戦では、オーバーライドモードが切れると、かなりのピンチに陥る。強力な一方でリスクも高いシステムとなっている。

半ばごり押しながら、オーバーライドモードの力でトゥインクルガールをなんとか倒すと、体験会で遊べるパートは終了となった。今回は、1ステージを遊んだだけだが、歯ごたえに関しては十分以上すぎるものを感じた。また、ボス敵はもちろんのこと、道中のハードルが意外と高いのも印象的だったと言える。本作は1つのステージが3マップ構成になっており、1マップの長さは過去作よりも短め。その辺りを考慮しての難易度調整なのかもしれない。

『ロックマン: デュアル オーバーライド』は、現時点で8年ぶりとなる無印『ロックマン』シリーズの続編として、手堅く作られた作品だ。遊べた部分はあくまで触りではあるものの、時間を遅くするスピードギアが無いなかでは、より過去シリーズに近いプレイ感がもたらされた。また道中は、特殊武器を使うか否かで大きく難しさが変動する印象。そういった調整によって遊びやすさを確保して、新規ユーザーの心を折らないよう試みているように感じた。
なお今回の体験会では、実は残機が無限になっており、なかば“ゾンビアタック”でステージを進むことができた。だが製品版では、残機ゼロでゲームオーバーになる難易度も存在しているだろう。そういった状況では、強化チップの立ち位置や序列なども変わってくる予感。他のステージやボスの情報を楽しみに待ちたいところだ。
『ロックマン: デュアル オーバーライド』は、PC(Steam)/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2027年発売予定だ。
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