『エルデンリング』Nintendo Switch 2での動作検証をしてみた。ちゃんと動く

『ELDEN RING Tarnished Edition』をプレイした動作検証をお届けする。

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フロム・ソフトウェアは2026年8月28日、Nintendo Switch 2向けにアクションRPG『ELDEN RING Tarnished Edition』を発売する。本作は2022年に発売された『ELDEN RING』のゲーム本編と、2024年にリリースされた拡張DLC『ELDEN RING Shadow of the Erdtree』、および新たに追加されるゲーム内アイテムが同梱されたものだ(追加アイテムは他プラットフォームでも後日配信予定)。

本作はもともと2025年4月にNintendo Switch 2のお披露目と同時に2025年発売予定として発表されたものの、およそ1年の延期を経ての発売となった。本作の購入を検討している人が知りたいであろう情報についてお届けする。


『エルデンリング』とは?

本作をすでにプレイされていたりよく知っていたりする方は、ここを読み飛ばしていただいてかまわない。本作の開発元であるフロムソフトウェアは、2009年に高難易度アクションRPG『Demon’s Souls』を開発、世に送り出したことでさらなる飛躍を遂げた。フロム・ソフトウェアは「探索しがいのあるフィールドとダンジョン」「初めてプレイしたときは見事にひっかかるが、実はちゃんとフェアな罠」「回避と防御に重点を置いた鈍重なバトル」「オンラインで他プレイヤーとメッセージを共有したり、協力したり戦ったりできるシステム」「死亡した地点に経験値と金を置いてきてしまい、回収できないとロストすることで常にプレイヤーの後ろ髪を引かせるシステム」など、フロム・ソフトウェアのアイデンティティとなる様々なしくみが独特のヒリツキや中毒性、達成感を生みだした。

フロム・ソフトウェアはこのスタイルのゲームを「Dark Souls」シリーズ、『Bloodborne』、『SEKIRO: Shadows Twice』などで重ねて世に出しつづけ、このスタイルは「ソウルライク」として世界のビデオゲームの基準の一つとしていきわたらせることとなった。2022年に発売された『エルデンリング』ではついにシリーズで初めてオープンワールドに対応しつつ、プレイヤーのバトルや探索をよりサポートするシステムの拡充などもあって、過去作の経験がないプレイヤーからも注目を集めてこれまで以上の大ヒットを打ち出した。

一般的に、超大規模予算のゲームはより多くのプレイヤーにアプローチするために、やや過剰なまでにプレイヤーを迷わせまいと情報を過剰に提供しがちになる。しかし、『エルデンリング』はオープンワールドでありながら情報の出し方は常に限定的であり「これはどうなっているんだろう」という疑念と先への興味が生じる。それにより、不意に訪れるサプライズの衝撃はより大きくなる。

今回Switch 2版のレポートに合わせて筆者も数年ぶりにプレイしなおしたのだが、その探索とダンジョン攻略、ボス戦の中毒性は相変わらず高い。数年経てば肝心なところは忘れ、相変わらず新鮮な気持ちで敵におびえながら探索して戦うことができる。これを書いている最中も、ちょうどレベルアップ可能なほどの経験値をロストしたばかりで、じくじたる思いだ。


他プラットフォームとの比較

『エルデンリング』Switch 2版の購入を検討しているゲーマーのうち、少なくない人が「他プラットフォームと比べてどうなのか」が気になっていることだろう。まず、Switch2版のフレームレートは携帯モードとTVモードどちらも30fpsで固定されており、PS5やXbox Series X|Sのようにフレームレート優先の60fpsか画質優先の30fpsかの選択はできない。Switch 2は持ち運びに対応させるべくバッテリー駆動の20Wで動くことをベースにハードが設計されているので、PS5やXbox Series X|Sのようにコンセントに接続して200Wを消費するハードとはどうしてもビジュアルに使えるパワーの絶対量は異なる。致し方ないところだろう。

そのかわり、筆者がプレイした限りではよく安定した30fpsだった。とくにオープンワールドなどの大作ゲームはパワーが足りない環境だと処理落ちやカクツキ、フリーズが頻発しがちだが、『エルデンリング』のSwitch 2版にはそういった不具合はなかった。なお、PS5とXbox Series X|Sで実装されたレイトレーシング機能もSwitch 2では非搭載だが、そもそも『エルデンリング』はレイトレーシングによって劇的にビジュアルが変わるゲームではない(非レイトレーシングの状態で十分に綺麗である)ので、あまりこの点について気になることはないだろう。

ドック接続によるテレビでの解像度や携帯モードでの解像度など正確な測定は行っていないが(おそらくいずれもフルHD相当だろう)、携帯モードでプレイして解像度に不満を覚えることはなかった。筆者は過去に携帯ゲーミングPCのSteam Deckで『エルデンリング』をプレイしていたのだが、Switch 2版は明らかにそれよりも解像度が高い状態で安定して動くことに感心した(ちなみにSteam Deckの『エルデンリング』はフレームレートが25~40fpsで常にゆらぎ続ける)。

また、筆者は携帯性を重視するゲーム環境であればフレームレートや解像度の重要度は低く、ロード時間の方がプレイの快適性に直結すると考えている。Switch 2(本体ストレージにインストール)での『エルデンリング』のロード時間(ゲーム起動時、リトライ時、ファストトラベル時)はおよそ10秒前後。これは筆者がSteam Deckで『エルデンリング』をmicroSDにインストールしたときとほぼ同じロード時間であり、PCやPS5などデスクトップのSSD環境での5秒前後の2倍だ。

こうすると2倍の差が大きく感じるものの、PS4やPCのHDD環境ではロード時間が20秒以上にわたるので、今度はSwitch 2のロード時間が半分となる。実際のところ、筆者はSwitch 2の携帯モードで『エルデンリング』をプレイしてロードのたびに10秒待つのは許容範囲であり、気にならなかった。

それでは、どんなプレイヤーがNintendo Switch 2の『エルデンリング』 「Tarnished Edition」を買うべきだろうか。まずは、いま現在Nintendo Switch 2を持っていて、まだ『エルデンリング』をプレイしたことのない人だ。『エルデンリング』が面白いことは保証するので、とにかく触れてみてほしい。また、久しぶりにプレイしたい人にもオススメである。携帯モードでのプレイは味変になること間違いないし、「あれ、昔あんなにマルギットに苦労したのに今度はあっさり勝てちゃったな」といった驚きが訪れることは保証する。

一方、「最高のパフォーマンスでプレイしたい!」という方は、どのあたりまで許容できるかをよく考える必要がある。さいごに、筆者は盆休みに実家で本作をプレイしていたのだが「自分で自分の時間の使い方をコントロールできる」環境でこそフロム・ソフトウェアのゲームは安心してプレイできるのであり、そうでない環境では集中してプレイするのが難しいとわかった(フロム・ソフトウェアのゲームは難易度が高いうえに、オンライン接続を前提とした仕様のため一時停止や中断ができないのだ)。携帯モードでプレイするにしても、どういった環境でプレイするのかは少し気を付ける必要があるかもしれない。

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Nobuaki Shibuya
Nobuaki Shibuya

VRを専門としつつ、ゲーム業界分析も書くライター。好きなゲームジャンルはイマーシブシム

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