HoYoverseは『プチプラネット』のβテスト「星旅テスト」を4月21日から開始した。対応プラットフォームはPC/iOS/Android。現在も事前登録を受付中のため、詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。

本作は、スローライフシミュレーションゲームだ。プレイヤーはホシミビトと呼ばれる存在になり、星の海で自分だけの惑星を育てていく。魚釣りや昆虫採集、農業や建築といった活動を通してモフモフな住民との絆を深め、星の発展に寄与するのだ。

『プチプラネット』は2025年11月にも「居心地テスト」を実施。釣りや虫捕り、マイホームの模様替えといった本作の要素を体験することができた。今回実施される「星旅テスト」では、新たに追加された住民などさらなるコンテンツを楽しむことができる。編集部では、特別な機会を得て一足先に『プチプラネット』を体験することができた。本稿では、星の海でどんな暮らしが待っているのかをお届けしよう。

※内容はβテスト版に基づいており、最終リリース版と異なる場合がございます。

自由、だけど迷わせない星暮らし

スローライフ・シミュレーション、と言われると「すわローンの返済か」と身構える方がおられよう。もしかしたらかつて島流しにあった人もいるかもしれないが『プチプラネット』では基本的にプレイヤーを追い立てるようなシステムは存在しない。生き物の採集に打ち込むもよし、建築やコーディネートにハマるもよし、自由な生活が待っている。

しかしあまりに何でもできる環境に投げ出されると、かえって身動きが取れなくなってしまうのが悲しい現代人というもの。そんな人のために『プチプラネット』ではゆるやかな目標が設定されている。それが惑星の中心に植えられた「ルカの樹」の育成だ。ルカとはすなわち活力の源。その種が星と繋がることで惑星が成長し、環境にどんどん変化が起きるのだという。プレイヤーが星を発展させる活動をすることでルカが貯まり、樹に与えることで惑星がさらに成長。できることが増えていく。本作は、ルカの樹の栽培を中心としたさまざまなアクティビティによるループで構成されている。

「何から手を付けたらいいか分からない」という人のために、画面左上には直近で達成すべきタスクが表示される。生活系のゲームに慣れていない人も、まずはこうした指示に従うことで自然と『プチプラネット』での暮らしに慣れることができるだろう。

脱却・ダサ部屋!大作戦

ルカの樹の成長に向けた初期タスクの1つとして「『住宅評価』で350点をとる」というミッションがある。住宅評価とは、マイホームの家具コーディネートを評価してもらい、スコアをゲットできるシステムだ。こだわりの部屋を作るほど高い得点を獲得することができる、やりこみコンテンツの1つとなっている。

筆者はこのタスクが表示されたとき、ちょっと途方に暮れた。というのも、生活系シミュレーションにおけるインテリアコーディネートが大の苦手だからである。昔、とある島に住んでいたときはレア度順で自宅に物を置いていたせいで「真っ赤な緞帳の壁・地下鉄のホーム風の床・部屋の真ん中に便器」という自宅に住んでいた。調度品への執着とセンスがないのである。

とはいえ愛する我が惑星「ゲーミング星」の成長のためだ。一肌脱がねばなるまい。何はさておいても家具を揃える必要がある。ショップで買いそろえるのもいいが、初期は品数が限られているのがネックだ。ここは理想の家具をクラフトしまくるのが得策であろう。

アイテムのクラフトに必要なレシピカードは、住民との交流や惑星の探索などを通して入手することができる。手持ちのカードを一覧したところ「バリディ」シリーズの家具が多く揃っているのに気づいた。同じシリーズで統一した方が評価も高くなろう、というのは素人にも分かる。幸い初期段階の惑星でも獲得可能な素材でクラフトできる家具ばかりだったので、手始めにバリディな部屋を作ってみることにした。

ここからはひたすら素材採集の時間である。工作台に向かい、必要なアイテムをチェックし、野に駆け出して材料を確保するのだ。木にマトック(斧)を打ち込めば木片が手に入り、その辺に生えている雑草でも集めればマクラメのインテリアに早変わりする。無目的に星をぶらついていたときは何とも思わなかった景色が、目的意識をもった途端に宝の山へ早変わりして見えてきた。工作台で作りたい家具を設定しておけば、付近に落ちている必要素材をマーカーしてくれる機能があるため採集もはかどりまくりだ。

木やら草やらを集めては工作台に立ちトンテンカンと作業すること小1時間。星の資源もそろそろ採り尽くしてきたかという頃合いに、おおむね家具が揃ってきた。さあ、いよいよ部屋にお手製インテリアを並べるときだ。部屋の編集は直接家具を配置するほか、専用のインテリア設置モードを通して効率的に模様替えをおこなうこともできる。

ここからはパズルゲームである。丹精込めて作り上げたインテリアを配置していこう。重要なのはこの部屋で自分がどんな暮らしをしたいか、という想像力。現実の薄暗い部屋で必死に頭を働かせ、居心地のいい自室を組み立てていった。初めはスカスカだったマイホームも、1つまた1つと家具を配置していくと生活感がにじみ出てくる。雰囲気の統一というのもやはり重要で、同じバリディシリーズで揃えたことでちょっとしたリゾート感が醸し出されてきた……気がする。これは一発で目標スコアを達成してしまうかもしれない。

ということでさっそく住宅評価を申し込んでみる。ジャッジは星の管理人・モーバである。その慧眼がこの部屋をどう見るか。固唾をのんで見守っていると、一言。

「とっても個性的だね!」。大丈夫だろうか。なにか、非常に迂遠な言い回しを選ばれていないだろうか。その後のコメントによると改善点は二点。「家を飾るために、装飾品が必要だ」「家の中の家具をもっと充実させたほうがいいかもね」とのことである。確かに必死でクラフトしていたため気づかなかったが、家具がまだ少ないかもしれない。そして気になる点数は──「278点」であった。目標のスコア350に70点以上足りないではないか。

またクラフトの日々にとんぼ返りである。バリディ家具で揃えたのは悪くなかった。しかし家具数が足りないのだという。ならば、別のシリーズの家具も揃えればスコアは倍加されるのではないか? 手持ちのレシピカードをふたたび眺めたところ、バリディシリーズに次いで「ポカポカ黄色」シリーズのレシピも揃っていることに気が付いた。これを作ろう。いかにもゆるふわな雰囲気の家具シリーズだが、材料には意外と「砕石」が必要である。星中を駆け抜け岩石を砕いて回った。

一通り家具が揃ってきたので、部屋に配置してみる。バリディシリーズとポカポカ黄色シリーズ、2種類の食い合わせを心配していたものの、意外と暖色系同士で馴染みそうだ。壁際がスカスカなのが不安なので、とにかく埋めてみる。なぜかうっかり同じ家具を大量に生産していたりもしたが、たくさん並べたらちょっと可愛らしく見えてきた。

そしてふたたび迎える住宅評価。モーバも「シリーズ家具で統一感が出ていて、飾り付けにもこだわりを感じる」と太鼓判を押している。そして発表された得点は、なんと「490点」だった。目標スコアの350を大きく上回っている。これは、嬉しい!

おそらくSNSなどでシェアされるような、技巧派のおしゃれルームからは程遠い素朴な我が家かもしれない。しかし、自分の手でイチから素材を集め、クラフトし、配置を考えた部屋が評価されるという「生活シミュレーションの基本のキ」としての楽しさを味わうことができた。タスクとして課されなかったら一生部屋作りに向き合うことはなかっただろう。『プチプラネット』を通してインテリアコーディネートの喜びを知ることができた。

釣り、それは健全なるギャンブル

『プチプラネット』でルカの樹を育てていると、惑星に生命の息吹が満ちてくる。魚や虫といった生き物たちが姿を見せ始めるのだ。こうした多様な生物を収集し、コンプリートを目指すのも惑星暮らしの醍醐味である。集めた生き物は住民・モルスに預けることでコレクションすることが可能だ。初期段階でルカの樹を育てるためには、ある程度虫・魚を集めることも求められる。

この生き物収集が、くせ者である。虫もいい。だが魚はもっといい。水面に映る魚影というのは、なぜかくも射幸心をそそるのか。もちろん「釣ってみるまで何が出るか分からない」からである。あの大きさの魚影ならレアリティも高いのではないか。いや、むしろ小型の魚群の方が珍しい可能性もあるか。とりあえず近くに出現したこの魚影だけ釣ったら次の作業をしよう……そう立ち止まったが最後である。魚影というものは、1匹目をまさに釣り終えたその瞬間に2匹目・3匹目が出現するものだ。そして新たな影の方が決まってもっと価値が高そうに見えるから不思議なものである。こうしてひとたび釣りを始めてしまえば、2時間コースはお約束だ。

川魚もいいが、海の魚はさらに楽しい。海にはときに稀少価値の高い魚が出現するが、一筋縄ではいかないのだ。強烈に釣り糸を引っ張る魚に対し、上手く力を逃がしつつ陸へ引き寄せるミニゲームが発生する。ポイントはひたすら長押しで糸を巻き上げつつ、釣り糸が真っ赤に光った瞬間は力を抜いて離すこと。このタイミングをつかむのにコツが必要だが、感覚をつかむと手応えを得られて一層釣りが楽しくなってくるはずだ。それで獲得した魚が未入手の種類だったりしたら、脳内麻薬のシャワー状態となる。

さらに楽しいのが、こうした魚たちの収容施設だ。初期段階では四畳半に満たないスペースに10匹も20匹も生き物を寄贈することになるので、ちょっと寂しいかもしれない。だが安心してほしい。一定数の生き物を集めると収容施設が「万象館」なる建物にアップグレードされるのだ。これが、国立科学博物館もかくやという巨大な建造物なのである。海水魚や淡水魚など生息地ごとに工夫を凝らされた水槽は見て回るだけでも楽しいし、スマホカメラを片手にひたすら映えスポットを探索するのも一興だ。

さらに万象館には「万礼館」という施設も併設されている。ここでは生物の寄贈数に応じてもらえる「万象チケット」と引き換えに、さまざまなギフトを受け取ることが可能だ。獲得したアイテムは星を彩るために役立てることができる。いいこと尽くしである。もはやルカの樹そっちのけで魚釣りに没頭している気もしつつ、これも惑星の成長のためと言い張る日々である。

家具の高価買取で大儲け?

お金の話である。ルカの樹の成長とは直接関係がないものの、やはり環境整備に資金投資は付き物だ。『プチプラネット』を遊んでいれば、なにかとコインが入り用になってくる。本作でも金策はいくつか用意されているが、地道に獲った魚や虫を売るのが性に合わない人もいるだろう。そんなせっかちのために美味しい話がある。それが「家具の高価買取」だ。ショップでは日替わりで特定のカテゴリの家具がピックアップされ、高値で買い取ってもらうことができる。たまたま対象の家具を余らせていたらラッキーというわけだ。

しかし、そこで思い付きはしないだろうか。高価買取の家具を所有しているどころか、大量生産できたら大儲けできるのではないか、と。ある日、ショップの高価買取対象アイテムが「工作台」だった。工作台は比較的クラフトが容易なアイテムで、木片5個から作ることができる。材料となる木片は、星に生えている木を叩けば面白いほど取れるありふれた素材である。これだ。

惑星中の木にマトックを叩きつける。木片を採っても採ってもまだ足りない。億万長者になるのだ。数え切れないほどの木から木片をこそげ取り、次の獲物を探していたとき気づいた。もう木がない。この星に生えているすべての樹木から素材を採り尽くしてしまったのだ。もちろん時間経過で復活はするが、『プチプラネット』の進行は現実の時間経過と連動している。明日まで待っていたら日替わりの高価買取家具が変わってしまうのだ。

しかし、みすみすビリオネアの夢を諦めるわけにはいかない。『プチプラネット』には強欲なホシミビトのためにぴったりなシステムが用意されている。それが「星の海」探索である。アイテム「ルミアバッテリー」を消費して宇宙のドライブへ出かけ、よその惑星でさらに素材を収集することができるのだ。なおルミアバッテリーの購入にはコインではなく、一定の条件達成で獲得できる「ルミー」なるポイントが必要になる。これまた労働や交流を通して獲得が必要なやりこみコンテンツだが、海釣りをしまくっていたおかげでバッテリーをいくらでも買えるだけのルミーが貯まっていた。行こう、伐採の旅へ。

星の海での旅路では、バッテリーを消費しながらマップを探索することになる。各所に存在する「スターランド」を見つけたら、近づいて入場してみよう。スターランドでは普段自分の星では見られない植生や虫、魚も手に入る。万象館を充実させたいなら見逃せないポイントだ。ときには珍しい品物が手に入る宝箱や無人ショップがあるほか「星の雫」という隠しアイテムが見つかることも。星の雫を集めることで車のバッテリーのアップグレードや新エリアの開拓もできるため、欠かさず手に入れたいところだ。

しかし現在の目的は木片である。珍しい生き物の採取は同行者として連れてきた住民に任せ、プレイヤーは脇目も振らずに木を伐採し続ける。

星の海探索での目玉イベントといえば、新たな「ご近所さん」との出会いだ。自分の星に移住してくれるかもしれない、まだ見ぬキャラクターとの邂逅が待っていることもある。しかし、一度顔を合わせただけでは移住まで口説き落とすことはできない。星の海を探索する中で、何度か逢瀬を交わすことではじめて自分の星へ移り住んでくれることになるのだ。待っててください。次に会うころまでには工作台御殿を建てておきますから。

さて、いくつかの星を巡ってどっさり素材を獲得することができた。慣れた足取りで工作台(すでに作ったもの)に立ち、工作台(これから売りさばくもの)をクラフトしまくる。しめて6台もの工作台ができあがった。さて、合計いくらの儲けになるだろうか……とほくほくしながらショップの交渉に立つ。いざ取引を、というところで何かがおかしいことに気づいた。1台しか工作台が選択できないのだ。

あれ? もしかして家具の高価買取って、1個までか? 気づいたころには時すでに遅し。手元には宇宙をまたにかけて量産された5台の工作台が残されたのだった。賢明な読者諸氏は気を付けられたし。

終わらない惑星栽培の道

本稿で紹介した『プチプラネット』におけるアクティビティはほんの一部だ。農作について書き始めたらそれだけで紙幅を使い果たしてしまうし、建築や街づくりも奥深すぎてここには書ききれない。膨大なコンテンツ量に拍車をかけるのが、最初に紹介したルカの樹の成長システムである。

アクティビティをこなせばルカの樹が育つ。ルカの樹が育てば、さらに惑星に変化が起きる。そうするとまたできることが増えて、こなしているうちにまたルカの樹が育って……と、無限ループに陥ってしまうのだ。ハマればハマるほど次の深みが見えてくる、まさにキュートな皮を被った底なし沼なのである。ルカの樹には「ルカの実」を設置することができ、実の種類によってさらに惑星に特別な変化が生じる。住民の交流などから入手可能なルカの実のコンプリートも果てしないエンドコンテンツの1つだ。

HoYoverseが誇る「カワイさ」の技術を惜しげもなく注ぎ込んだ、骨太な生活シミュレーションゲーム。本稿を読んで1つでも食指の動くコンテンツがあったなら、あなたにはホシミビトの素質ありだ。ぜひ自分だけの惑星栽培を始め、終わらない『プチプラネット』の世界にのめり込んでみてほしい。『プチプラネット』では現在、βテスト「星旅テスト」を実施中だ。現在も事前登録を受付中のため、ぜひ公式サイトをチェックしてほしい。

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