Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。447回目です。雨が多くなってきました。
強そう
今週は「『薔薇と椿』専用おビンタおグリップ」を入手。おビンタアクションゲーム『薔薇と椿』のNintendo Switch版を、Joy-Conを振って操作する際に使用するメリケンサッ…グリップ型周辺機器です。標準付属ストラップを使用する代わりに、こちらをJoy-Conに装着し穴に指を通すことで、グッと握って保持できるという代物です。外箱の注意書きによると「しつかり握るのよ。だうなつても知らんぞ。憎しみは握らないで」とのこと。
製造元のアンサーからは同型の「ボクシンググリップ」が発売されており、元々は『Fit Boxing』用を想定して企画された製品の模様。『薔薇と椿』では“おビンタがグウ”になってしまいますが、「そんなことを気になさるのは庶民だけですわ」だそうで。ともかく握った際の安定感はなかなか良し。ちなみに赤色の方は華族専用、青色は淑女専用とされており、製品裏側に華麗に印字されております。
by. Taijiro Yamanaka
運に立ち向かう論理パズル悪魔祓い
今週は、運にも左右される悪魔祓い論理パズルゲーム『Exorcist: Reviewer of Minds』を遊んでいました。本作はランダム入手の聖句を使って名前を当て、悪魔を祓っていくゲームです。エクソシストであるプレイヤーには、名前や出身地などが記された悪魔10体分のリストが渡されます。悪魔と遭遇した際には、リストから真名を特定するのですが、悪魔たちは簡単に情報を教えてくれません。そこで本作では、出身地がわかる「ホーム」や悪魔の姿がわかる「ミラーズ」、悪魔の番号が7より大きいかを問う「セブン」など、ランダムに出現する聖句を使用。どこ住み?どんな格好?てか偶数か奇数どっち?なとと聖句で聞き、論理的な情報によって悪魔を祓いながら、数ステージで構成された難易度の攻略を目指していきます。
本作は開発者が運ゲーとも称しているとおり、結構運に左右されます。たとえば登場悪魔には偏りがあり、同じ出身地や見た目の悪魔ばかりで完全に絞り込むのは難しいケースもよくあります。攻略上重要な聖句がランダム入手な点も運次第と言えるでしょう。ただし本作では、ステージ間で聖句の引き継ぎが可能。名前が特定できない際には、ライフ相当の免罪符でダメージを受け、試行回数を重ねられます。どこを運次第にして、論理的に詰めきれない部分とどう付き合うか。手に入れた手札とリソースで運に立ち向かうゲームプレイが展開されていました。
by. Keiichi Yokoyama
「弾く硬雫」がとにかく楽しい
先週に引き続き『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」をプレイしました。ちまちまと進めていてDLCエリアの攻略も大分進んできた頃合いかなと思っています。とりあえず影の地の攻略においては竜餐などと言っている場合ではなくなったので、ステータスを振り直してプレイしています。
攻略にあたって中ローリングに限界を感じ始めたため、DLCで新しく追加された「弾く硬雫」を使ってみたのですが、これが強くて楽しいです。本編では盾を殆ど使っていなかったので、最初はガードカウンターのやりかたすらわかりませんでした。霊薬を使うことで、ガード直後のガード強度を大きく上昇。敵の攻撃を直前までひきつけてガードすることで、本来であればガードできないようなボスの攻撃もしっかりガード可能。軽い盾でも使える性能になるのでビルドの幅が出て面白く、霊薬の持続時間が長いのも嬉しいところです。ガードカウンターも強力になるので、強靭削りのリターンも高い。パリィとはまた違った、ソウルシリーズに今までなかったような操作感で楽しいです。現在は真鍮の盾と軽大剣を担ぎ、技術と信仰を上げるいわゆるギンバサビルドで攻略中。新しい武器を試してみたり、ボスにぶちギレたりしながら影の地の探索を楽しんでいます。
by. Jun Namba
この遠い道程のため
『Emberward』を遊んでいました。タワーディフェンスにデッキ構築要素とローグライト要素が加わっており、複数種類のブロックを配置して敵を待ち構える。敵の来る道をうまく制限しつつ、そのブロックの上にユニットを設置し、撃退していくわけです。ユニットは強化させることもできるので、ユニットの組み合わせに応じて相乗効果を狙うことも可能。
ゲーム内では倍速や敵の経路表示システムが完備されている。日本語表示も違和感なく実装されており、早期アクセスとは思えない完成度。どことなくファンシーなアートワークもかわいらしくていい感じです。ブロックがランダムで渡されるため、ルートをその場で考える必要もあるのが考えがいに繋がっており、リプレイの動機にもなる。
もっと難度が上がっていった際には、デッキのブロックを考慮しつつ、将来的なルートや、その構築の順番も考えていく必要があると思われます。ただ今のところはシナジーと行き当たりばったりのルート構築でなんとかしている状況。そのあたりは繰り返しつつ本作の“文法”に慣れていけたらと思っています。今後バラエティ豊かなステージや極端なブロックなどが出てきても面白そうなので、早期アクセス配信期間中の更新にも期待したいところ。
by. Kosuke Takenaka
バーチャル帰省
『なつもん! 20世紀の夏休み』Steam版を購入しプレイしています。もともと推しゲーでしたが地味にめっちゃ遊びやすくなっています。同作はNintendo Switchで昨年発売されており、今回DLCの発売タイミングでSteamでも出たというところ。Nintendo Switch版はしっかり最適化しており、2周したもののさほどパフォーマンスでの不満はなしでした。ただやはり、Steam版は遊びやすい。
解像度が上がっていろいろとキレイになっているほか、フレームレートも60fpsでプレイ可能。髪含めた揺れ物も増えたり、テクスチャがくっきりしたり、オブジェクト多いところでヌルヌル動いたり。それと心なしか描写距離も上がっている雰囲気。遠景のものが画面によく出てくる。フィールドの広さや「田舎の山で遊んでる感」が楽しいゲームなので、そうしたパフォーマンス向上がゲーム体験の促進につながっていると実感します。Steam Deckでの動作も懸念なしでした。
まだ新要素はしっかり遊べていないですが、DLC本編アプデでいろいろ盛り込まれてるっぽく。探索時間が長いのでラジオ導入や収集アイテム配置増加が嬉しい。本編も結構詰め詰めでしたが、さらにコンテンツ盛り込み+パフォーマンスアップ版が出て、さらにおすすめ度高いゲームになりました。
by. Ayuo Kawase