デベロッパーのMechanistryは10月10日、『Timberborn』に向けて無料大型アップデート「ワンダー・オブ・ウォーター」を配信した。同アップデートでは水の物理演算について大きな変更が加えられ、自動式の水門など複数の施設が追加されている。
『Timberborn』はビーバー街づくりシミュレーションゲームだ。現在PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに早期アクセス配信中で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作の舞台となるのは人類が絶滅し荒廃した地球だ。プレイヤーは進化したビーバーたちを率いて、荒野に都市を作り上げていく。
本作はビーバーらしく、治水が重要なゲームとなっている。飲み水や農業用水など、ビーバーたちが生きていくのに水は欠かせないが、荒廃している本作の地球には定期的に干ばつが訪れる。また水源から汚染された水が湧き出す、悪潮といった現象が起きることも。雨季にきれいな水を溜めておけるようダム湖を作り、安定的な水の供給を目指すのだ。
本作は2021年9月に早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約2万5000件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。治水をモチーフとしたゲームプレイや、かわいらしいビーバーの挙動などが好評を博している。
そんな本作に向けて10月10日、第6弾無料大型アップデートとなる「ワンダー・オブ・ウォーター」が正式バージョンとして配信された。同アプデでは、まず水の物理演算について大きな変更が実施されている。開発元によると、これまで本作の水は2.5次元のシステムとして設計されており、挙動には一定の制限があったという。本アプデでは3次元の物理演算が導入され、これまでよりも複雑な挙動を描けるように。これにより、これまで要望が多かった自動式の水門を実装することができたという。
また堤防やダムを足場の上に建築できるようになり、水路を立体交差することが可能に。さらに片側の支えのみで空中に無制限に伸ばしていける足場「突出部」や垂直パワーシャフトなどが実装され、より立体的な街づくりを楽しめるようになっている。そのほかにも、建築に多大なコストを要するゲーム終盤の目標となる施設「記念碑」の追加や、Steamワークショップへの対応など、さまざまな要素の追加・変更がおこなわれている。詳細は公式パッチノート(英語)を参照してほしい。
また同アプデの配信とあわせて、本作の販売価格が引き上げられる予定であることが発表されている。2021年の早期アクセス配信開始時と比べ本作のコンテンツ量も増大しており、スタッフの数も倍以上に増えているためとのこと。値上げは現地時間の10月24日に実施予定で、現在の24.99ドルから34.99ドルに変更されるという。約4割の価格上昇となるようだ。一方、現在各ストアでは20%オフのセールが開催されている。セールが終了次第値上げがおこなわれるとのことなので、本作に興味のある方は今のうちに入手しておくとよいかもしれない。
『Timberborn』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに早期アクセス配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。