『Warframe』開発元新作『Soulframe』、タイトルに「ソウル」を付けなきゃよかったと開発者が猛烈に後悔。“ソウルライクと勘違い”多発した過去

Digital Extremesが開発中の『Soulframe』について、タイトルに「ソウル」の名前を入れたことを開発元CEOが「バカげた(stupid)決断だった」と振り返っている。

Digital Extremesが開発中の『Soulframe』について、タイトルに「ソウル」の名前を入れたのは馬鹿げた決断だったと同スタジオのCEO・Steve Sinclair氏が発言し、注目を集めている。Game Informerのインタビューで語られた。「ソウル」の名を冠したことにより、スタジオの意図に反して、「ソウルライク」作品だと思い込むプレイヤーが多かったようだ。

『Soulframe』はオープンワールドを採用したオンラインアクションRPGだ。開発元のDigital ExtremesはSFアクションTPS『Warframe』も手がけており、本作ではファンタジーの世界を舞台にしていることが特徴だ。両作とも基本プレイは無料となっている。今後PC向けに展開される予定で、コンソール版も計画されている 。現在は「プレリュード」として招待制のプレアルファ版に参加できるほか、「ファウンダープログラム」を購入することでプレイ可能となっている。

正式サービスへ向けて開発が進んでいくなか、Sinclair氏は本作のタイトルの中に「ソウル」の名前が入っていることの難しさについて言及した。本作はスローペースで温かみのあるファンタジーゲームを目指していると語られており、いわゆる「ソウルライク」に分類されるゲームではない。しかしながら、タイトルに「ソウル」を冠していることがから、ソウルライク作品として受け取ったユーザーが一定数いたようだ。Sinclair氏はプレイヤーからの批判は承知の上だったとしたうえで、本タイトルは作品テーマである「魂(Soul)」を表しているのだと説明した。

ちなみに、「ソウルライク」といえば一般的にフロム・ソフトウェアが手がけた『デモンズソウル』や『ダークソウル』などの作品に強い影響を受けている作品群を指す。傾向として見受けられるのは、高い難易度やダークファンタジー風の世界観、パリィを軸にした戦闘システムなどが挙げられる。くわえてソウルライク作品にはタイトルに「ソウル」の文字を含むことが多く、『Soulframe』がソウルライクと誤認されるのにはこうした背景があるのだろう。

なお、2024年にも米メディアGamesRadar+から同様の質問がなされており、その際にも本作のクリエイティブディレクターGeoff Crookes氏がソウルライク作品ではないと明言している。また一方で、「ソウル」と名の付いたゲームを開発するにあたり、ソウルライクの作品と競合するのではなく、むしろ恐ろしくないゲームであることを強調するべきだという考えに至ったと説明。結果的に、ゲームのアイデンティティを洗練させることで、クオリティが向上し、より明るい第一印象を与えられるようになったと伝えていた(関連記事)。こうした、世界観に基づいた背景もあり「Soul」の名を冠した本作ながら、Sinclair氏は、「Soul」の名づけをバカげた(stupid)決断だったと振り返っている。

ところで『Soulframe』の招待制プレイテスト最初期には、参加したプレイヤーから戦闘システムへの批判が一定数寄せられていたという。本作では『Warframe』と比べてより長い時間、敵と相対する。ところが当初はハイスピードな戦闘をおこなう『Warframe』からの要素を取り入れた部分も多かった。その結果敵のモーションやヒット判定などの不備がより感じやすくなっていたようだ。こうした反応を受けてスタジオは戦闘システムを刷新。現在は『Soulframe』のアクションは入力に対して機敏に反応する仕様に変更され、重厚感のあるアクションを特徴とする「ソウルライク」からはより乖離したわけだ。一方で、そうした判断によりコミュニティからの反応は改善しているとのこと。

本作のクリエイティブディレクターであるGeoff Crookes氏は、こうした初期の混乱について、ユーザーは間違いなく本作の空気感やストーリーを気に入ってくれたが、ゲームシステムの面では的外れだったと回顧。さらにそれだけでなく、初期のつまづきには、ゲームタイトルについても十分に説明しきれず、どのようなゲームかを伝えきれなかったことも寄与していると分析した。

今回の一連の発言からは、『Soulframe』というゲームタイトルから受ける印象が引き起こしたさまざまな混乱がうかがえる。「Soul」という名前から生じたプレイヤーとの認識のすれ違い、そして『Warframe』と同じく「frame」というワードを冠したがゆえに起きた、ゲームシステムの不一致が浮かび上がっている。本作でゲームデザイナーを務めるPenny Shannon氏は、自分たちが過去にやってきたことや誇りに思っていることを変えなければいけないと認めることが大切だと伝えている。

なお本作のリードデザイナーを務めるScott McGregor氏は、「プレリュード」および「ファンダーズプログラム」について、何がうまくいくかをコミュニティとともに探っていく場であると強調。『Warframe』の戦闘も今日のものと初期のものではまったく異なっており、『Soulframe』も同様に進化し続けるだろうとの展望を語った。『Soulframe』が今後どのようなゲームに進化していくのか注目されるところだろう。

Soulframe』は現在「プレリュード」としてプレアルファ版が公開中。また「ファウンダープログラム」の購入者もプレイ可能となっている。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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