ルール魔改造チェス『Passant: A Chess Roguelike』デモ版公開。追加効果や変身などを使いこなして、普通のチェスをハチャメチャに“再構築”
Marc Makes Gamesは1月28日、『Passant: A Chess Roguelike』(以下、Passant)の無料体験版を公開した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)。製品版のリリース時期は、現時点では未定となっている。
『Passant』は、チェスにローグライク要素を組み合わせたゲームだ。プレイヤーはCPUを相手にチェスで勝負する。だが本作ではそれだけではなく、対戦時のルールや駒の配置、さまざまなパワーアップ要素を適用し、ボードを“構築”して勝利を目指していくのだ。
たとえば対局開始時には駒の配置を自由に変更可能。また「バッジ」として、常時発動する効果をゲーム内に追加できる。駒が取られた際に周囲のマスを爆発する効果や、新たな駒を一個召喚するというように多種多様な効果が存在している。
ほかにも任意で発動できる効果として「コイン」がある。こちらは対局が始まってから任意のタイミングで使用することができる。任意の駒をクイーンに変更したり、指定した駒を凍結させて動けなくさせたりといったこともできる。こうした強化要素は、対局に勝利して得られるお金で購入可能だ。
さらに追加される駒の中には、ルークとナイトを組み合わせた動きができる「Empress」や、隣り合った相手を動けなくさせる「Courtesan」など、独自の駒も登場。通常のチェスではできない動きや連携が発動できるため、バッジやコインの組み合わせによっては思いもよらない戦略が生まれるだろう。なお回数制限があるもののアンドゥ機能も備えられている。うっかり間違った手を指した場合には、一手戻ることも可能だ。
本作は2025年1月28日に体験版が公開された。本稿執筆時点ではユーザーレビューが30件寄せられており、うち90%が好評とする「好評」ステータスとなっている。手持ちの駒を自由にカスタマイズしつつ、自動発動効果でルールを“魔改造”して自由な戦略を練られるというゲームプレイから、『Balatro』などといったデッキ構築ローグライクゲームと比較しつつ、CPUとの対戦が楽しめる点がユニークだとして好評を投じるレビューが見られる。中にはチェスプレイヤーからのレビューも寄せられており、敵AIがしっかりしており、戦いがいがあるとして評価されているかたちだ。
ちなみに、現在体験版では60種のバッジが登場するが、Marc Makes Gamesによれば製品版では100種類以上に増えるとしている。さまざまな効果が最終的に追加されるようで、製品版では新たなシナジーの発見も期待できそうだ。
『Passant』はPC(Steam)向けにリリース予定。本稿執筆時点では無料体験版が公開中だ。