モバイル向け3DRPG『メビウスFF』がSteamで配信へ、ワイド画面と60FPSに対応。PCとモバイルのデータ共有も可能に


スクウェア・エニックスは『メビウス ファイナルファンタジー』をSteamにて配信することを発表した。配信時期は11月を予定しており、すでに事前登録キャンペーンが開始されている。事前登録を完了すれば、キャンペーンの登録人数に応じて、戦闘中に復活できるフェニックスの尾やスタミナを回復できるエリクサー、いわゆるガチャができる召喚チケットなどが配布される。また公式Twitterの告知をリツイートすれば、画集が抽選で当たるといったキャンペーンなども展開されている。

メビウス ファイナルファンタジー』は、iOSとAndroid向けにリリースされていた基本プレイ無料の3DRPGだ。歴代の『ファイナルファンタジー』シリーズを歴任した北瀬佳範氏が監修を担当、スクウェア・エニックス社内のシリーズ開発チームが手がけるなど、コンシューマー向けタイトルに勝るとも劣らない体制で開発されている。

舞台となるのは戦火が広がりつつある大地「パラミティア」。異世界から飛ばされ記憶を失くしたプレイヤーは、謎の人物「ヴォイス」に促されるまま、光の戦士になるべく冒険に出発する。『メビウス ファイナルファンタジー』の目玉は、『ファイナルファンタジー13』のシステムをベースにした爽快感のある「ターン制コマンドバトル」だ。弱点属性を突きながら敵をブレイクさせ、畳みかけるように攻撃を展開していく。一般的なRPGのコマンド戦闘と相違ないものの、手軽な操作で派手な演出の攻撃を繰り出すことができ、スマートフォンゲームとしては贅沢さを感じさせる作りとなっている。

mobius

一方で、その美麗なグラフィックの影響で、スペック不足によりゲーム動作させることが困難なユーザーの声も多く挙がっていた。ゲームはプレイできるもののバッテリーの消費が激しく、最新の端末で遊んでもすぐに携帯端末が熱くなってしまうといった報告も根強くある。そういったユーザー向けには、画質やフレームレートを低くすることで本体への負荷を減らすといった節電オプションが用意されており、映像表現を抑えながら遊んでいたユーザーも少なくなかっただろう。しかし、SteamでリリースされるにあたってはデバイスがPCになるということもあり、ある程度のスペックを持つユーザーならば、そういったグラフィック表現による弊害は回避できるだろう。

またモバイル版では縦画面固定だったゲーム画面もワイドに対応。60FPSや4K解像度を設定で遊ぶこともでき、Steam版『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』のようにPCに最適化されていることが予想される。またモバイル版とのデータ共有も導入予定で、「家ではPCで、外ではモバイルで遊ぶ」といった楽しみ方も可能とのことだ。

ちなみにモバイル版はリリースから1年以上経過しているが、頻繁なアップデートや定期的なイベントの開催などが実施されており、いまだに根強い人気をほこっている。エリア移動は基本的にオートなのであまり冒険感は味わえないが、ゲームのデザインの核となるバトル育成は充実しており遊びごたえもある。今まで気になっていたPCゲーマーの方は、これを機に触ってみてもいいだろう。