『Five Nights at Freddy’s』の悪質な偽アプリ、開発者がAppleに情報開示を要求


海外のインディーデベロッパーScott Cawthon氏は、iOSのApp Storeにて偽の『Five Nights at Freddy's』を販売した開発者に対し、法的な措置を取る姿勢を明らかにした。Cawthon氏の弁護士が、米国カリフォルニア州イリノイ北地区の連邦裁判所に対して、Appleに対し召喚状を要求したことで明らかとなった。Cawthon氏側は、偽アプリ開発者の全ての情報をAppleに求める方針だ。海外メディアPolygonが報じている。

偽アプリが掲載していたイメージ。なぜか『Team Fortress 2』のスナイパーが
偽アプリが掲載していたイメージ。なぜか『Team Fortress 2』のスナイパーが

Apple Storeにて販売されていたのは、今秋の発売が予定されている『Five Nights at Freddy's 4』と同名の偽アプリだ。「『Five Nights at Freddy's』の公式モバイル移植版です!」のメッセージと、それらしいスクリーンショットが掲載されていたが、中身は過去作のアセットを流用したらしきデタラメなアプリだったと報告されている。価格は9.99ドルであり、SearchManのデータを見る限りでは複数の購入者がいたようだ。

Cawthon氏側は、著作権に関する合衆国法典第17編のもと、偽の『Five Nights at Freddy's 4』を販売していた"Lazada Polodi"に関する全ての情報開示をAppleに求める方針。Apple側は太平洋夏時間の5月25日午前10時までに召喚状に応じるか、チャレンジ(申し立て)しなければならない。

iOSのApp StoreやAndroidのGoole Playにて偽アプリが販売されているのは日常茶飯事だ。今回の『Five Nights at Freddy's』においては、App Storeでは『Seven Nights At Buddy's』や『Five Nights Story』といった類似品が販売されている。『Goat Simulator』や『DayZ』なども被害に合っており、話題作は軒並み模倣されている印象である。インディーデベロッパーは個人や少人数チームの構成が多く、日々登場する偽アプリに対しては厳重に対処できないのが実情だろう。一方今回の偽『Five Nights at Freddy's 4』は、一部アセットの流用なども報告されており、単なる模倣ではなくコードなどの盗用を犯している可能性がある。またワーナー・ブラザーズが本作の映画化権を獲得している背景もあり、IPを守るためCawthon氏は重い鉄槌を持ち上げたようだ。