Annapurna Interactive、なんと“スタッフが全員自ら辞職した”との報道。『Outer Wilds』『Stray』など手がけた人気パブリッシャー

パブリッシャーのAnnapurna Interactiveのすべてのスタッフが、突如辞職することになったという。海外メディアBloombergが報じている。

パブリッシャーのAnnapurna Interactiveのすべてのスタッフが、突如辞職することになったという。海外メディアBloombergが報じている。

Annapurna Interactiveは、米国に拠点を置く映画会社Annapurna Pictures傘下のゲームパブリッシング部門だ。これまで宇宙アドベンチャー『Outer Wilds』や猫アドベンチャー『Stray』、パズルゲーム『Cocoon』といった、高い評価を受けるゲームを数多く世に送り出してきた。


ところが突如Annapurna Interactiveのスタッフは“総辞職”することになったという。Bloombergによると、同社社長であるNathan Gary氏やそのチームは、ゲームパブリッシング部門を独立法人として分離させるべくAnnapurna PicturesのCEO・Megan Ellison氏との交渉をおこなっていたとのこと。しかし交渉は決裂したため、まずはGary氏や幹部が辞職。その後追うかたちで約20名のスタッフも退職することになったとされている。

同誌は辞職したGary氏およびスタッフの共同声明も報じており、これによるとAnnapurna Interactiveの25名のスタッフが全員辞職したとのこと。声明では、軽々しく辞職したわけではなく、これまででもっとも難しい決断であったと伝えられている。

またBloombergにはAnnapurna Interactiveの広報担当者も声明を寄せており、上述した状況について認めているという。また同誌によれば、Gary氏に代わる新社長にはHector Sanchez氏が就任。広報担当者によれば、Annapurna Interactiveがパブリッシング担当する現状のすべてのゲームやプロジェクトについて、変わらずサポートを続けるとしている。このほか同誌がEllison氏の声明として伝えるところによると、Annapurna Interactiveの大きな転換期においても、開発者やパブリッシングパートナーへのサポートは最優先事項として続けられるとのことだ。

数多くの作品を手がけてきた人気パブリッシャーAnnapurna Interactiveの突然の“スタッフ総辞職”報道。早くも新たな社長が任命されるなど、親会社Annapurna Picturesにより迅速に対応が進められている様子だ。とはいえ、元のスタッフが残っていないとみられる状態で、以前のパブリッシングやサポートが上手く引き継がれるのかどうか、今後の動向も注目される。

【UPDATE 2024/9/13 8:28】
辞職したGary氏およびスタッフの共同声明を追記

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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