苦戦続いたFPS『Splitgate: Arena Reloaded』『EMPULSE』、まとめて開発終了に。もはやサーバー維持費もまかなえない状況、開発元は“路線転換”を表明

1047 Gamesは8月27日、同社が手がける『EMPULSE』および『Splitgate: Arena Reloaded』の両作品について、開発を終了することを発表した。

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デベロッパーの1047 Gamesは8月27日、同社が手がける『EMPULSE』および『Splitgate: Arena Reloaded』の両作品について、開発を終了することを発表した。両作品は9月3日に、専用サーバーおよびマッチメイキングが停止されるとのこと。今後はピアツーピア方式での運用となるという。

1047 Gamesは、ポータルを駆使したオンラインFPS『Splitgate』を手がけたデベロッパーだ。2019年にリリースされた同作は、コンソール版の展開にあわせて人気が急上昇し、Steamでは当時約6万7000人を超える最大同時接続プレイヤー数を記録。その後同社はUnreal Engine 5で再構築した続編『Splitgate 2』を発表し、リリース日にはSteamで約2万5000人のプレイヤーが集った(SteamDB)。一方で、コミュニティのフィードバックを受けて『SPLITGATE: Arena Reloaded』として再リリースをおこなうことに。このとき一部の従業員を対象とした2度のレイオフも報じられた。ただし、再出発後の同時接続プレイヤー数は最大2300人程度に留まるなど、プレイ人口の確保に苦戦していた(関連記事)。

『SPLITGATE: Arena Reloaded』

また今年6月、1047 Gamesでは新作『EMPULSE』をリリース。同作は、ウォールランやグラップル、メック搭乗などを駆使した立体的なアクションが特徴のアリーナシューターだ。同作は発売後3000人の同時接続プレイヤー数を記録するも、約2か月が経過した現在では200人台の水準へと減少している(SteamDB)。そうした中では、1047 Gamesは3度目となるレイオフを実施したと報道された。『SPLITGATE: Arena Reloaded』や『EMPULSE』の人気低迷を反映したものであると見られていた(関連記事)。

そして本日8月27日、スタジオの共同創設者であるIan Proulx氏とNicholas Bagamian氏は声明を発表。『Empulse』および『Splitgate: Arena Reloaded』の積極的な開発(active development)を終了する方針を明かした。背景には、両作品が専用サーバーの運用費をまかなえるだけの収益を上げられていないことがあるといい、もはや自己負担が持続できない段階に達したとのこと。

ただし、単にゲームを終了させたくはないとして、両作品をピアツーピアでのプレイに対応することを決めたという。両作品は9月3日に、専用サーバーおよびマッチメイキングが停止され、サーバーブラウザを備えたピアツーピア方式へと移行される。マッチをホストしたり探したり、フレンドと遊んだりし続けられるとのこと。こうした取り組みは、以前初代『Splitgate』に施したものと同じような措置であり、同社は技術的に可能である限り、スタジオが作るすべてのゲームでそうした対応をおこなう方針だそうだ。

さらに、『EMPULSE』には新マップを1つ追加するほか、全地域で価格を下げ、これを『EMPULSE』の最終バージョンとするようだ。なお、メンバーは今後もゲームをプレイしたり、Discordサーバーに顔を出したりはするとして、ロビーで見かけたら声をかけてほしいと伝えられている。

『EMPULSE』

声明ではあわせてスタジオの今後についても語られている。ライブサービス型シューターに10年間注力してきたが、今後は焦点を変えるとのこと。ユーザーから期待されるものとは大きく異なる可能性があるとしつつ、10年間での学びを次に作るものへと繫げていきたいとしている。そして、すでにスタジオを離れたスタッフたちも含め、作品の開発やプレイ、コンテンツ制作やフィードバックなどさまざまなかたちで携わってくれた人々に向けて感謝の言葉を述べた。

なお1047 GamesのCEOのProulx氏を巡っては、旧『Splitgate 2』の1.0リリースを発表した「Summer Game Fest 2025」にて、「MAKE FPS GREAT AGAIN」と書かれた帽子を被り、「毎年同じような『Call of Duty』をプレイすることにうんざりしている」といった発言をおこなったことも波紋を呼んだ。既存のFPSに対して挑戦的な姿勢も見せてきた1047 Gamesであったが、その長年の挑戦は一区切りとなるかたちだ。同社が次にどのような作品に取りかかるのかは注目される。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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