『原神』運営元、リークを流すX(旧Twitter)アカウント4つを対象に新たな情報開示請求を提出。攻める手を緩めない

 

原神』のHoYoverseを擁するCOGNOSPHEREは現地時間11月9日、本作のリーク情報を扱うX(旧Twitter)アカウント4つに向けて、個人情報開示を求めるDMCA召喚状を米裁判所に提出したという。以前実行された開示請求に続き、ふたたびX上での『原神』リーカーを追い詰める動きを見せたかたち。TorrentFreakが伝えている。


『原神』は中国を拠点とするmiHoYoが開発・運営するオープンワールドARPG。同作は現在、miHoYoの子会社であるCOGNOSPHEREのブランド「HoYoverse」より展開されている。世界的に高い人気を誇るゆえか、本来秘密である事前情報を漏洩するリーク行為もあとを絶たない。miHoYo側もリーク行為に対して、実行者を訴え賠償を請求するなど厳粛な対応を取っている。

また同社は、コミュニケーションツールDiscordや、まだTwitterとの名称だった時代のXに向けて、同プラットフォームでリーク行為を実施するユーザーを対象とした、DMCA召喚状による情報開示を請求。Twitter社に向けて実際に情報開示命令が下るといった一幕もあった(関連記事)。

そして今回TorrentFreakは、miHoYo側がX社に向けてDMCA召喚状を発行。新たに4アカウントの情報開示請求を実施したと伝えている。求めるのは、本名・住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報である。対象となったアカウントのIDは@HutaoLoverGI、@GIHutaoLover、 @HutaoLover77、@FurinaaLoverの4つで、いずれも本稿執筆時点でアカウント削除済となっている。この召喚状は現地時間11月6日付けで、COGNOSPHERE代理人弁護士よりカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出されたようだ。


TorrentFreak(リンク先にスクリーンショットとして一部リーク情報が含まれるため注意)が公開した資料では、miHoYo側の調査結果としてリーカーアカウントのある程度の背景も明かされている(資料PDF)。miHoYo側は、今回対象となった4つのアカウントはすべて同一人物ないしは同一の組織に運営されていると見ているとのこと。たしかに、同アカウントはグループアカウントとしてリーク行為に及んでいた様子も見られる。また、一部アカウントはTorrentFreakの報道時点でもまだ活動を続けていた様子だ。

miHoYo側の厳しい対応に、『原神』でのリーク行為はやや沈静化の気配も見えた。また、Redditの同作関連コミュニティではリーク行為を防ぐためのルール新設なども見られた(関連記事)。しかしながら、そうした行為に手を染める者はいまだWeb上に数多い。今後もmiHoYoの追求の手は伸び続けることだろう。

原神』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料配信中。11月8日には最新アップデートVer.4.2「罪人の円舞曲」が配信開始され、新キャラであるフリーナおよびシャルロットも登場している。