『龍が如く7外伝 名を消した男』Steamにてシリーズ最大の人気。主人公・桐生一馬&格闘アクションの復活が歓迎される

 

セガは11月9日、『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7外伝)を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S。本作はSteamにてさっそくシリーズ史上最多の同時接続者数を記録している。


『龍が如く7外伝』は、桐生一馬を主人公とするスピンオフ作品だ。本作では、とある顛末により死を偽装し「死んだはずの男」として姿を消した桐生のその後が描かれる。本作の桐生は大道寺一派と呼ばれる組織にて「浄龍」との名で秘密エージェントの任務を担っている。失意の中“飼い殺し”といえる日々を送っていた桐生だったが、とある任務をきっかけに再び裏社会の渦中へ足を踏み入れることになる。

本作の戦闘は、『龍が如く7』以前のシリーズと同じくアクションとして展開される。戦闘スタイルは「応龍」と「エージェント」の2種類が存在。従来の喧嘩アクションをベースにした応龍に対し、エージェントはワイヤーやタバコ型爆弾、靴底からのジェット噴射などさまざまな秘密道具を駆使するスタイルとなっている。

また、本作ではプレイスポットも充実。カラオケ・キャバクラ・ギャンブルなどシリーズおなじみの遊びのほか、ポケサーやセガの懐かしのゲームなど幅広いミニゲームがプレイ可能。シリーズ最大規模という闘技場も用意され、チームを編成して大乱戦が展開される。従来のシリーズと同じく、メインストーリー以外にもさまざまな見どころが用意された作品だ。


本作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点では263件中99%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またSteam版では、発売後すぐさま同時接続プレイヤー数が9000人を突破。最大で9743人を記録し、本稿執筆時点でも8000人以上の同時接続者数を維持している(SteamDB)。時間帯を問わず数多くのプレイヤーに遊ばれている様子で、シリーズの国内外での人気も伺える。

なお9743人という『龍が如く7外伝』のSteam最大同時接続者数は、シリーズ作品のなかで最多記録となっている。本作が追い抜いた前作『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』の記録は最大9535人であった。僅差ではあるものの、シリーズを重ねて着実に人気を伸ばしているようだ。

ちなみに過去の弊誌インタビューにてチーフプロデューサーの阪本寛之氏は、シリーズ作品のSteam版は発売日に遊ぶプレイヤーがそれほど多くないとも語っていた(該当記事)。『龍が如く 維新! 極』や『龍が如く7』でも最大同時接続者数は発売から日数を置いての記録となっており、『龍が如く7外伝』でも今後さらに記録を更新していく可能性はありそうだ。


そんな本作の目玉となるのは、主人公・桐生一馬とアクションバトルの復活だ。桐生といえば、シリーズで長らくメイン主人公を務めた看板キャラ。桐生のセリフがネットミームのように親しまれたり、楽曲「ばかみたい」が国内外でバイラル化したりと、作品外での人気も高いキャラだ。そうした中で『龍が如く7』では新キャラである春日一番に主人公の座を譲り、バトルシステムについてもそれまでのアクションからターンベースの「ライブコマンドRPGバトル」へと変化した。

そして『龍が如く7外伝』では、スピンオフとしてアクションバトルが復活。春日と桐生のダブル主人公となるナンバリング最新作『龍が如く8』の前日譚にもなっている。桐生の主人公としての久々の登場や、アクション戦闘のスピンオフでの復活を受けて多くの国内外のファンが本作をプレイした結果かもしれない。

またSteamユーザーレビューでは、パフォーマンスが快適といった最適化への評価も見られる。PC向けにさまざまなシリーズが展開されてきたこともあり、ノウハウが活かされているかたちだろう。


なお『龍が如く7外伝』の本編クリア後には「龍が如く8スペシャル体験版」をプレイ可能。『龍が如く8』本編には収録されないシーンなども盛り込まれた特別な内容となっているそうだ。『龍が如く7外伝』はスピンオフ作品ながら発売後さっそく高い人気を博しており、ナンバリング新作となる『龍が如く8』発売後の人気も注目されるところだろう。

龍が如く7外伝 名を消した男』は11月9日、PC(Steam/Microsoft Store)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。