コスモマキアー、STG『トリガーハート エグゼリカ』のゲーム等に関する権利を取得。今後積極的に制作・配信へ

Xbox 360版『トリガーハート エグゼリカ』

株式会社コスモマキアーは5月15日、シューティングゲーム『トリガーハート エグゼリカ』のゲーム等に関する権利を取得したと発表した。今後、積極的に同タイトルを制作・配信していくとし、関連商品を後日発表予定とのこと。

Xbox 360版『トリガーハート エグゼリカ』


『トリガーハート エグゼリカ』は、株式会社童(わらし)が開発した縦スクロール・シューティングゲームだ。2006年5月にアーケードで稼働したのち、2007年にドリームキャストに、2008年にはXbox 360やiアプリに移植。また、PS2向けには『トリガーハート エグゼリカ エンハンスド』として2009年にリリースされた。

本作は、メカを装備した美少女のような見た目の自機を操作してプレイ。自機にはエグゼリカとクルエルティアという、ショットタイプが異なる2種類が存在する。また大きな特徴として、敵にアンカーを射出するアンカーシュートと呼ばれるシステムが用意。アンカーで捉えた敵を防御や攻撃に利用できる。

 


オリジナル版の開発元である童は、2011年に公式サイトが突如閉鎖され、その動向が注目されていた。そんななか今年2月になって、コスモマキアーが『トリガーハート エグゼリカ』のロゴ画像を日本で商標出願していたことが明らかに。今回コスモマキアーは、商標の出願を事実であると認めたうえで、権利者との確認と契約締結が終わったとして、このたび正式に権利取得を発表した。なお、童の商号や全ゲームの権利、および事業を継承したわけではないとのこと。

『トリガーハート エグゼリカ』の今後について同社は、積極的に同タイトルを制作・配信し、広く世界中の人々に知っていただく活動を進めていくとコメント。また、同社として事業化できない分野に関してはライセンシーを募集し、より多くの人々に知ってもらう機会を増やしていきたいとのこと。同社は、「オリジナルクリエイターのみなさんに敬意を表して、大切にコンテンツを継承していきたいと考えております」と述べている。

コスモマキアーは、近年はSteam版『式神の城』やSteam/Nintendo Switch版『式神の城Ⅱ』といったシューティングゲームを手がけており、今年には『ファンタビジョン202X』をリリースしたことでも知られる。また、CTOを務める田端勤氏は童出身で、『トリガーハート エグゼリカ』に携わった経歴をもつ。今回権利取得した『トリガーハート エグゼリカ』については関連商品が後日発表予定とのことで、まずはPCや現行コンソールへの移植が期待されそうだ。