『ドラクエ』系プロデューサー・市村龍太郎氏がスクウェア・エニックスを退職。新たなる冒険へ

『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』

市村龍太郎氏は3月31日、自身のTwitterアカウントにて、同日をもってスクウェア・エニックスを退職したことを発表した。

市村龍太郎氏は2000年にエニックス(現在スクウェア・エニックス)に入社。同年にはシリーズで初の3D描画を採用したPlayStation向け作品『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』のアシスタントプロデューサーを務めている。それ以降の複数の『ドラゴンクエスト』シリーズ作品にプロデューサーといった立場で携わり、スピンオフや映画監修など関連プロジェクトにも参加。最近では「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ゲームプロジェクト」総合プロデューサーも担当。『ドラゴンクエスト』シリーズのプロデューサーとして、長きにわたり活躍してきた人物である。

『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』


市村氏は、今回のツイートのなかで今回の退職についてコメント。関係者やユーザーへの感謝の言葉を述べつつ、同社での経験を振り返っている。同氏が退職に伴い荷物を整理していたところ、入社時の自らの履歴書の志望動機には「ドラゴンクエストが好きだから」と記されていたとのこと。また、25歳という若さで『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』のプロデューサーを経験したことや、携わった関連プロジェクトやオリジナル企画「超速変形ジャイロゼッター」を振り返り、スクウェア・エニックスという組織への感謝を伝えている。また、堀井雄二氏・鳥山明氏・すぎやまこういち氏といった面々と濃密に仕事をできた体験の貴重さも語っている。

今年47歳になるという市村氏は、「悔いなく死ぬため」に1本1本のゲームをよく考えて作らないといけないとして、今後もゲーム開発に携わる意思を示している。今後はもっと自由な発想で作品に向き合っていきたいとしつつ「僕にとってのドラゴンクエストはここで完結」として、新たな冒険への期待を綴った。