『ポケモンSV』にて、“超高速で空を移動できる” 滑空加速グリッチが確認される。速すぎて世界とカメラがついていけない


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(ポケモンSV)にて滑空加速グリッチの存在が確認されている。コライドンまたはミライドンの大空移動が超高速になるグリッチであるとして、話題を集めている。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、『ポケットモンスター』シリーズの最新作。ゲームフリークが開発を手がける。本作の最大の特徴は、オープンワールドを舞台に、境目なくシームレスに広がる街や大自然が楽しめること。広大なフィールドで新たな冒険が繰り広げられる。本作では移動手段として、伝説のポケモンを搭乗可能。『スカーレット』であればコライドン、『バイオレット』であればミライドンに搭乗できる。出会った時はまだ能力が制限されているものの、ゲームを進むにつれて海の移動や滑空、そして壁のぼりが可能となる。

今回発見されたグリッチは、コライドン/ミライドンでの滑空が超高速になるというもの。同グリッチの話題の火付け役となったゆーだい氏のツイートを見るのが手っ取り早いだろう。


見てのとおり、パルデアの大空を超高速で移動できるのだ。筆者も再現してみたが、成功した時の移動速度はすさまじい。世界の3D描画がついてこれず、カメラさえも主人公を捕捉できないほど超速になるのだ。再現手順については、ゆーだい氏が丁寧に解説している。以下の手順を踏むことで、再現できるだろう。


コツとしては斜め前に落ちるようなイメージをもちながら、落下と滑空を繰り返すのが重要だ。このグリッチを利用してできることとしては、大空を高速で滑空できる、それだけである。今後発展していく可能性もあるが、現時点ではただ速く飛べるというだけ。しかしながら、その速度が凄まじく、なかなかに楽しい。

ゆーだい氏に、滑空加速グリッチについて詳細を聞いた。同氏は12月頭ほどに他ユーザーの投稿からこのグリッチを知ったという。ゆーだい氏自身が発見者ではないようだ。ゆーだい氏も12月18日にすでに同グリッチの動画を投稿している。名前がつき、手順が紹介されたことが、今回の注目につながっているのだろう。また再現のコツとしては、再滑空した際にスティックを上に戻す感じで回すと加速が安定するとのこと。さらに加速しすぎるとマップ外に出て戻されることもあり、その際にマップを開くとフリーズするといったことも留意点としてあげている。

 


なぜこうしたことが起こるのだろうか。おそらく、落下から再滑空時に旋回する際に大きな加速が発生し、それが保存されることでどんどん速さが増していくような仕組みだろう。同様のグリッチといえば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて盾サーフィン時の敵との接触によって起こる加速を利用したグリッチであるBtB(関連記事)なるものが発見されていた。発生手順はかなり異なるものの、どこか似た挙動を感じるだろう。

なおゆーだい氏は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にも精通。そうしたことを踏まえて、速度制限の関係で、滑空加速グリッチはBtBやBLSS(関連記事)よりも速いとコメントしている。速度の面でのポテンシャルを大いに感じさせるテクニックだ。


ただし、このグリッチの再現にはリスクがある点を留意したい。超高速で移動するということで、マップのロードも強引におこなわれており、エラー落ちなども発生しやすい。本作はハマりなどの対策はされているが、超高速での滑空は通常のプレイでは想定されていないような挙動なのは確かだ。試してみるにしても、おまかせレポート(オートセーブ)をオフにして試すことを推奨したい。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。




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