『ハースストーン』の新拡張「深淵に眠る海底都市」実装。海の底に眠る「勝利」という名のお宝をじゃんじゃん発掘しよう

 

Blizzard Entertainmentは4月13日、デジタルカードゲーム『ハースストーン』の新拡張パック「深淵に眠る海底都市」を実装した。これに合わせて、新シーズン向け「酒場パス」が2440円で発売開始された。また4月15日の18時には、拡張パックの発売を記念した国内向けの公式番組がTwitch、およびYouTubeの公式アカウントにて生放送されるはこびとなっている。

『ハースストーン』は、Blizzard Entertainmentが開発及び運営するデジタルカードゲームである。同社が発売した『ウォークラフト』シリーズの世界観をベースにしていることや、カードがデジタルであることを活かした、物理媒体にとらわれないゲームシステムなどに特徴がある。

『ハースストーン』は毎年、3度に分けて拡張パックをリリースしており、今回リリースされた「深淵に眠る海底都市」は2022年度の第1弾にあたる。1万年前に海底に沈没した古代都市ジン・アズシャリへの探検調査というテーマのもと、海底都市の秘密を探査する新しいギミックや、海の超大型生物、敵対的な新種族ナーガといった「海底都市」の美しくも恐ろしい世界を表現する135種類のカードが実装される。

これに合わせて、旧年度「グリフォン年」から新年度「ヒドラ年」に突入。スタンダードフォーマットにて使用できるカードの刷新がおこなわれたほか、新たなコアセット250種が導入された。


「深淵に眠る海底都市」実装に伴い登場する新たな要素としてまず挙げられるのは、新種族「ナーガ」である。古代都市ジン・アズシャリの住人「ナーガ」は呪文とシナジーを持ったカード群としてデザインされていることを最大の特徴としており、デッキの構築いかんによっては、アグロ寄りにもコントロール寄りにも活躍できるという。また、ナーガの登場は本拡張のみならず、今後も継続しておこなわれるようだ。


デカイ海とデカい都市には、デカい生き物が似合う。海底に潜む巨大な生物を描くため登場した新たなキーワード「超大型」は、本体のカードとの強力なシナジー効果を持つ追加部位のトークンがセットになったミニオンである。追加部位は、超大型ミニオンの本体が召喚される時に必ずマナ・コストなしで召喚される。キーワードの横に書かれた数字は、本体召喚時にセットで召喚される追加部位の枚数を意味している。


新たなメカニクスとしてはキーワード「海底探査」と、「デッキの底にカードを送る」効果を持ったカードたちの組み合わせが登場している。まず「海底探査」とは、デッキを底から3枚見て1枚を選択し、デッキの一番上に置くカードだ。つまり、引くカードを選ぶことができる。後者のカードたちと組み合わせることで、強力な効果を持った切り札を確実に手札へ引き込むことが出来る。このほか、『ハースストーン』のオリジナル人気キャラクター「探検同盟」の4人をはじめ、往年の著名カードたちが新たなコアセットに復帰している。


新年度「ヒドラ年」に突入したことで、年度内のロードマップも公開された。この年度は、新しいゲームモードを作るよりも、現在のシステムへの追加と改良に重点が置かれる予定となっている。具体的には、ランダムヒーロースキン機能、ゲーム内通報機能など、快適さ向上を狙ったシステムの改善と、ゲームクライアントの全体的なパフォーマンス向上が含まれる予定だ。また昨年に引き続き、カードの追加販売である「ミニセット」がすべての拡張において実装予定であることが確認できる。

4月15日の18時には、『ハースストーン』拡張パックの発売を記念した国内向けの公式番組がTwitch、およびYouTubeの公式アカウントにて生放送される。内容としてはバトルグラウンドモードのトッププレイヤーが、王道モードにおけるトップレベルのプレイヤーによるコーチングのもと、スタンダードフォーマットで対戦するコーナーのほか、バトルグラウンドの対戦コーナーも用意されている。ここにはマジック・ザ・ギャザリングのプロプレイヤー井川良彦氏が参戦することになっている。同氏はバトルグラウンドのコミュニティ大会へ出場しているだけでなく、ゲーム内レートも非常に高いことで知られ、納得の人選と言えるだろう。拡張の内容だけでなく、こちらの番組もぜひチェックしてほしい。