『The Elder Scrolls』シリーズの初期2作品がSteamでリリースへ。自社ランチャー終了に伴い、無料配信か

 

Bethesda Softworksは4月13日、『The Elder Scrolls』シリーズの初期2作品をSteam向けにリリースすると発表した。今回のリリースはBethesda.net Launcherのサービス終了に伴う動きであり、『Fallout 4』および『Skyrim Special Editon』用「Creation Kit」などについても、Steamにて利用可能となる予定だ。
 

『The Elder Scrolls: Arena』

 
Bethesda.net Launcherは、Bethesda Softworksの特定の自社PCタイトルに使用されているランチャーだ。『Fallout 76』や『RAGE 2』などのタイトルを対象としている。近年においては、同ランチャーの代名詞でもあった『Fallout 76』がSteam向けにリリースされるなど、自社ランチャーによる独占路線は変更。今年2月には、2022年内の同ランチャーのサービス終了が発表された(関連記事)。サービス終了に際して、ゲームライブラリや、ゲーム内有償通貨を含むウォレットなど、Bethesda.netアカウントにて保有しているものはほぼすべてSteamに移行可能となることも案内されていた。

そして今回、Bethesda.net Launcherからの移行に伴って、これまでSteamで利用できなかった複数の同社タイトルがリリースされることが発表された。具体的には、人気RPG『The Elder Scrolls』シリーズの初期2作品である『The Elder Scrolls: Arena』および『The Elder Scrolls Ⅱ: Daggerfall』。そして、マルチプレイ向けタイトルである『Wolfenstein: Enemy Territory』だ。これらはいずれもBethesda.net Launcherにて無料で配信されていたため、Steam版についても同様になると思われる。気になる人はこの機会にぜひ遊んでみるといいだろう。

さらに、『Fallout 4』および『The Elder Scrolls V: Skyrim』用のMod開発者向けツール「Creation Kit」についても、Steamにて利用可能となる予定だ。なお、『Fallout 76 Public Test Server(PTS)』は、すでにSteamで利用可能となっている。
 

『The Elder Scrolls Ⅱ: Daggerfall』

 
来月5月以降は、Bethesda.net Launcherでのゲームのプレイはできなくなるが、Bethesda.netでのライブラリへのアクセスは可能だそうだ。サービス終了に伴うSteamへの移行手続きは、4月中に案内されるとのこと。なお、Bethesda.netアカウントについてはサービスが継続される。ゲームMod、スキンなどのゲーム内アイテム、特別なお知らせやアップデートを含む、Bethesda.netのサービスは引き続き利用可能だ。『Fallout 76』などの同社が展開中のタイトルでは、以前と同様にBethesda.netアカウントへのログインが必要となる。繰り返しになるが、Bethesda.net Launcherのみサービスが終了するので、移行可能になり次第、Steamへの移行作業を開始しておくといいだろう。