『PUBG』アニメ化プロジェクトが発表。異色の映画プロデューサー、アディ・シャンカル氏が製作に参加

 

KRAFTONは7月21日、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)』のアニメーションプロジェクトを発表した。アニメーションプロジェクトの製作とショーランナーは、映画プロデューサーのアディ・シャンカル氏が担当する。

アディ・シャンカル氏は、10年以上の間ハリウッドで映画を製作してきた経験をもつプロデューサーだ。ゲームのアニメ化作品であるNetflixオリジナルアニメ「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」ではエグゼクティブプロデューサーを務めた。本作はコナミデジタルエンタテインメントのアクションゲームシリーズ『悪魔城ドラキュラ』を原案とするアニメシリーズ。人間を滅ぼそうと企てる吸血鬼であるドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ、そして彼に挑むヴァンパイアハンターのトレバー・ベルモンドたちの活躍を描く。2021年5月にシーズン4をもって完結し、現在はスピンオフの製作も報じられている人気アニメシリーズだ。

アディ・シャンカル氏は実写映画の分野でも活躍しており、リーアム・ニーソン主演の「THE GREY 凍える太陽」、ブラッド・ピット主演「ジャッキー・コーガン」、カール・アーバン主演「ジャッジ・ドレッド」、ライアン・レイノルズ主演の「ハッピーボイス・キラー」、マーク・ウォールバーグ主演「ローン・サバイバー」などの製作にも携わってきた。ちなみに公開されたイメージ画像も、アディ・シャンカル氏が『PUBG』のコスプレをしたものである。


アディ・シャンカル氏は今回の発表に際して「2017年に『PUBG』が発売されて以来、私自身もゲーマーとしてバトルグラウンドの戦場を数え切れないほど駆け回ってきました。 今回このプロジェクトに参画することとなり大変楽しみで、プロデューサーとしてのビジョンを実現できるよう、私を信じてくれたKRAFTONに感謝しています」と語る。さらに「今回のタッグがゲーム業界とハリウッドを繋ぐ架け橋になることを期待しています。 『PUBG』で勝った時に味わえる“ドン勝”が、実際にどんなものか、皆さんにお見せしたいと思っています」とコメントしている。

またKRAFTONのキム・チャンハンCEOは「『PUBG』のゲーム内で新しく魅力的なコンテンツを継続的に開発することに加え、アディ・シャンカル氏とのパートナーシップは”PUBG Universe”をマルチメディアフランチャイズへ拡張させようとするKRAFTONの広大な戦略の一つといえます。」とコメント。また「アディ・シャンカル氏と一緒に、”PUBG Universe”を拡張、実現させることができ大変嬉しく思います。近いうちにアニメーションプロジェクトについてさらにお伝えできると思います」と述べている。


ここ数か月の間、『PUBG』関連のメディアミックス作品が活発に発表されている。たとえば、6月下旬からは『PUBG』の世界の謎や起源に迫る実写映像作品「Mysteries Unknown: Birth of the Battlegrounds」が公開中だ。「スター・トレック」シリーズで有名なジョナサン・フレイクス氏が出演している。また俳優のマ・ドンソク氏が出演する実写映像作品「Ground Zero」も発表されている。新マップTAEGOを紹介するトレイラーも、マ・ドンソク氏がTAEGOにパラシュート降下して暴れる実写と、ゲーム内映像による動画を組み合わせる構成となっていた。

『PUBG』のアニメーションプロジェクトについてはアディ・シャンカル氏が参加すること以外、内容などはまだ発表されていない。続報に期待したいところだ。